出版社内容情報
欧米で開発され世界に普及したマインドフルネス。その源流にある仏教性は現代科学の視点でもって排されてきたが,仏教の概念をも理解してこそよりよい実践へとつながる。仏教と科学の対立ではなく“止揚”としてマインドフルネスを緻密に捉え,人生の悩みや痛みと向き合いながら活き活きと在るための道筋を描き出す。
[原著]Feldman, C., & Kuyken, W. (2019) Mindfulness: Ancient Wisdom Meets Modern Psychology. Guilford Press.
内容説明
仏教と科学の対立ではなく、“止揚”としてマインドフルネスをみつめなおす―。欧米で開発され世界に普及したマインドフルネス。その源流にある仏教性は現代科学の視点でもって排されてきたが、仏教の概念をも理解してこそよりよい実践へとつながる。仏教と科学を統合した視点から、人生の悩みや痛みと向き合いながら活き活きと在るための道筋を描き出す。
目次
第1章 マインドフルネスを紐解く
第2章 心の地図―注意、知覚、評価的な心
第3章 心の地図―在ることと知ること
第4章 仏教心理学の地図―苦しみの生から活き活きとした生へ
第5章 悩みと苦しみの統合された地図
第6章 変容―マインドフルネス・トレーニングの道筋
第7章 実践における心情―親しみをもつこと、思いやり、喜び、そして平静さ
第8章 体現―自分の人生を望むように生きること
第9章 マインドフルネスに基づいたプログラムの倫理と一貫性
第10章 おわりに
著者等紹介
フェルドマン,クリスティーナ[フェルドマン,クリスティーナ] [Feldman,Christina]
インサイト・メディテーション(洞察瞑想)のコミュニティの主要な上級講師であり、国際的にリトリートを提供している。イギリスのエクセター大学やオランダのラドバウド大学など、複数の大学院のマインドフルネス・プログラムで教鞭をとっている。イギリスのガイア・ハウスの共同設立者であり、マサチューセッツ州バリのインサイト・メディテーション協会(Insight Meditation Society)の指導的な講師でもある。数多くの本の著者でもあるフェルドマンは、英国のボーーディ・力レッジ(Bodhi College)の中心的な講師であり、仏教心理学と現代のマインドフルネスとの対話に深く関わっている
カイケン,ウィレム[カイケン,ウィレム] [Kuyken,Willem]
イギリスオックスフォード大学のマインドフルネスと心理学のリトブラット寄付講座の教授であり、オックスフォードマインドフルネスセンターの所長。うつ病とその予防・治療に焦点を当てて研究を行っている。特に、マインドフルネスと、マインドフルネスに基づいたプログラムが、どのようにうつ病を予防し、生涯にわたって人間の可能性を高めることができるかを研究している。カイケン博士は、マインドフルネスに基づいたプログラムの効果、メカニズム、実装に関する重要な論文を含む、100を超える学術論文を発表している
高橋美保[タカハシミホ]
2008年東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程修了。東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース教授(博士(教育学))
藤田一照[フジタイッショウ]
1982年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程中退。僧侶、曹洞宗国際センター前所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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