出版社内容情報
ナラティヴの〈会話〉が深まることで,
視点に変化が生まれ,
クライエントの〈エイジェンシー〉が発揮される。
対話で暗に示される希望を聴き取るためには,会話に潜む思い込みやパターン化に意識を向け続ける必要がある。「人=問題」にしない質問法,過去・現在・未来の行為に新たな視点をもたらす会話法を実践的に解説。まだ見えない結末を協働して探求し,クライエント自身のエイジェンシーが発揮されるナラティヴへと導く。
内容説明
心理臨床だけでなく、医療・介護・福祉・教育・産業など、対人支援の様々な領域で注目され、発展するナラティヴ・アプローチ。熟練ナラティヴ・セラピストが言葉を紡ぎ伝える、問題との新しい関係性を探る、温かくて協働的なその技法とは。
目次
第1部 ワークショップ3―カウンセリングの会話、そして外在化を深める
吃音とナラティヴ・アプローチ
ロール・モデル・プレイ
第2部 ワークショップ4―再著述を深める
ダイアログ(たまきさん)「まずは妹と私の関係性から―自分が選んだのだというエイジェンシーの感覚」
ダイアログの解説
著者等紹介
国重浩一[クニシゲコウイチ]
1964年、東京都墨田区生まれ。ニュージーランド、ワイカト大学カウンセリング大学院修了。日本臨床心理士、ニュージーランド、カウンセラー協会員。鹿児島県スクールカウンセラー、東日本大震災時の宮城県緊急派遣カウンセラーなどを経て、2013年に移民や難民に対する心理援助を提供するための現地NPO法人ダイバーシティ・カウンセリング・ニュージーランドを立ち上げる。2019年には東京で一般社団法人ナラティヴ実践協働研究センターの立ち上げに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。