内容説明
ワーキングメモリをキーワードに心のしくみと働きを論じ、発達障害を捉え直す試論書。第1部で認知科学・神経科学的視点から二重過程理論を精察し、ワーキングメモリ、グローバルワークスペース、メタ認知等について検討。第2部でADHD、ASD、LDの諸相を詳述し、新たな見解を提案する。
目次
第1部 心の二重過程理論(認知科学からみた二重過程理論;視知覚の成立過程理論;視覚系における二重過程理論;大細胞系経路による文脈処理促進機構理論;作業記憶理論;グローバルワークスペースとメタ認知)
第2部 発達障害における心の二重過程(注意欠如多動症の諸相;自閉スペクトラム症の諸相;限局性学習症(学習障害)の諸相
発達障害とは何か:むすびにかえて)
著者等紹介
室橋春光[ムロハシハルミツ]
1984年北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。現在、札幌学院大学心理学部教授(教育学博士)。北海道大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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