内容説明
ホスピスはいかにして死にゆく人とその家族を支えるのか?ホスピス管理者、緩和ケア医、理学療法士、ボランティア、心理療法家、チャプレン、看護師、ソーシャルワーカー…。12人のベテランのホスピス臨床家たちが、“スピリチュアリティ”あるいは“スピリチュアルケア”をどのようなものとして理解しているのか、自身の経験を交えながら率直に語り合う。「近代ホスピスの母」シシリー・ソンダースが創設したセント・クリストファー・ホスピス50周年記念として編まれた論文集。
目次
第1章 スピリチュアルペインとは何か―ホスピス管理者の視点
第2章 患者の前にいることのニード―スピリチュアルケア・リードの視点
第3章 介入ではなく関係を―緩和ケア医の視点
第4章 ヘルスケアにおける希望の提示―理学療法士の視点
第5章 関係とレジリエンス―ホスピス・ボランティアの視点
第6章 トータルペインと多様性―教育者の視点
第7章 アートによるスピリチュアルペイン探求―心理療法家の視点
第8章 スピリチュアリティと宗教の緊張関係での仕事―チャプレンの視点
第9章 スピリチュアリティと職業―看護師の視点
第10章 スピリチュアルケアを実践する―三人の緩和ケア・ソーシャルワーカーの視点
結論
著者等紹介
グッドヘッド,アンドリュー[グッドヘッド,アンドリュー] [Goodhead,Andrew]
2005年1月に、牧師としてセントクリストファーに参加し、2007年には博士課程研究を修了した。彼はメソジスト派の牧師であり、英国各地の都市部および農村部で14年の教会経験がある。セントクリストファーでのアンドリューの役割は、あらゆるエンドオブライフケアの専門家が、すべての患者と家族にスピリチュアルな評価と継続的サポートを提供するスキルと自信を持てるよう労を惜しまないことである。彼は特に、スピリチュアルニードを理解する方法としてのスピリチュアルペイン概念に興味を持っている。信仰を必要とする患者のために、アンドリューは、スピリチュアルケアリードとしての牧師による心理的ケアおよび宗教の役割を展開している
ハートレー,ナイジェル[ハートレー,ナイジェル] [Hartley,Nigel]
ナイジェルは30年以上、エンドオブライフケアに携わっているが、2003年から2015年まではロンドンのセントクリストファーのサポーティブケア・ディレクターとして、デイケアおよび外来部門の変革に寄与し、ボランティアの教育やコミュニティ活動でも指導的立場を担った。彼は以前、HIV/AIDSと共に生きる人々のためのセンターであるロンドン・ライトハウスや、オックスフォードのサー・マイケル・ソベル・ハウス・ホスピスでも活動した。彼は、英国のアシュリッジ・ビジネススクールで経営学修士を得て、教師および講師としても国際的評価を獲得している。ナイジェルはあ、数多くの論文、著作、および分担執筆をこなす経験豊富な著述家でもある。雑誌Mortalityの編集委員で、死と死にゆくことに関する学際的研究を促進している。また、サウサンプトン大学の客員講師であり、王立芸術協会のフェローでもある。現在、マウントバッテンホスピスグループの最高経営責任者である
小森康永[コモリヤスナガ]
1960年岐阜県に生まれる。1985年岐阜大学医学部卒業。現在、愛知県がんセンター精神腫瘍科部長
改田明子[カイダアキコ]
1960年千葉県に生まれる。1988年東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程単位取得満期退。現在、二松学舎大学文学部教授
岸本寛史[キシモトノリフミ]
1996年鳥取県に生まれる。1991年京都大学医学部卒業。現在、静岡県立総合病院緩和医療科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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