対人関係の心理学―親密な関係の形成・発展・維持・崩壊

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対人関係の心理学―親密な関係の形成・発展・維持・崩壊

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  • サイズ A5判/ページ数 242p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784762829451
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C3011

出版社内容情報

対人関係における「親密な関係」にウェイトを置き,そこでの人間行動を「魅力・報酬」の観点,そして「強化理論,社会的交換理論」をベースに詳説。児童期から高齢期までの発達段階を縦軸,関係の形成・発展・維持・崩壊のプロセスを横軸として,対人関係理解上の重要な構成概念や実験紹介を織り交ぜて各章を構成する。



◆主な目次

第1章 対人関係のルーツ 

第2章 互いに引き寄せる―対人魅力―

第3章 魅力の理論

第4章 より親しくなる

第5章 友だちになる

第6章 ラヴ関係を作る―愛の分類学―

第7章 セクシュアリティ

第8章 親しいままでいる―関係を維持し,問題に対処する―

第9章 人生の発達段階と対人関係

第10章 愛する人を傷つける―関係の破戒―

第11章 関係を終える―関係離脱と解消―

第12章 対人関係と健康

第1章 対人関係のルーツ 

はじめに 

1節 「人間は『いいもの』が欲しい」

――強化理論,そして社会的交換理論  

2節 「誰かとつながって『自分は大丈夫』と安心したい」

――親和欲求と所属欲求,そして愛着

3節 「人間は『自分につながるもの』を残したい」

――進化心理学

4節 家族

――確かに存在するけれど,理論がなければわからない不思議な対人関係



第2章 互いに引き寄せる―対人魅力―

はじめに

1節 物理的・社会的環境の要因

2節 状況の要因

3節 二者間の相性の要因

4節 身体的魅力



第3章 魅力の理論

はじめに

1節 社会的交換理論

2節 進化理論



第4章 より親しくなる

はじめに

1節 関係進展の段階モデル

2節 関係進展のプロセスモデル

3節 関係の維持

4節 関係を深める



第5章 友だちになる

はじめに

1節 青年期における友人関係

2節 友人関係をどうとらえているのか

3節 友人への期待

4節 異性友人関係について

5節 インターネットと友人関係



第6章 ラヴ関係を作る―愛の分類学―

はじめに

1節 「1→2」

――「好きになること」から「熱愛」と「友愛」の2項対立へ

2節 「2→3」

――3つめの愛,「真面目もしくは不真面目」の追加で多彩な分類に

3節 「1+(1→3)=4」

――「友愛」に対する「愛」の3大要素がそれぞれ独立して「愛の四天王」へ

4節 結局,愛は何種類あるのか?



第7章 セクシュアリティ

はじめに

1節 性に対する態度

2節 性行動

3節 性的マイノリティ



第8章 親しいままでいる―関係を維持し,問題に対処する―

はじめに

1節 なぜ関係維持に注目するのか

2節 親しいということ

3節 親しさの維持のために必要なこと

4節 対人葛藤に対処する



第9章 人生の発達段階と対人関係

はじめに

1節 学童期の対人関係

2節 児童期から青年期の対人関係

3節 青年期の対人関係

4節 成人後期・高齢期の対人関係



第10章 愛する人を傷つける―関係の破戒―

はじめに

1節 嫉妬

2節 パートナーへの不貞

3節 パートナーへの復讐



第11章 関係を終える―関係離脱と解消―

はじめに

第1節 「フェイタル・アトラクション」

――(恋心にとって)命取りとなりかねない魅力

第2節 「黙示録の四騎士」

――夫婦の愛を壊すコミュニケーションのパターン

第3節 「EVLNモデル」

――今の相手との関係に不満を感じた人はどうするか

第4節 関係解消のコミュニケーション方略

第5節 関係解消の段階モデル

――それは,いつ,何を,どうやって修復する作業なのか



第12章 対人関係と健康

はじめに

1節 ソーシャルスキル

2節 ソーシャル・サポート

3節 自己開示と健康

4節 孤独感と健康

5節 ソーシャルスキル・トレーニング

6節 対人関係と健康・ウェルビーイング

和田 実[ワダ ミノル]
和田 実(わだ みのる)
三重県に生まれる
1988年 名古屋大学大学院教育研究科博士課程単位取得満了
現 在 名城大学人間学部教授 博士(教育心理学)
 <主著・論文>
青年心理学への誘い――漂流する若者たち(共著) ナカニシヤ出版 2002年
喪失体験とトラウマ――喪失心理学入門(共編訳,J. H. ハーヴェイ[著]) 北大路書房 2003年
パーソナルな関係の社会心理学(共監訳,W. イックス & S. ダック[編]) 北大路書房 2004年
男と女の対人心理学(編著) 北大路書房 2005年
心理学入門(共著) 川島書店 2008年

増田 匡裕[マスダ マサヒロ]
増田匡裕(ますだ まさひろ)
大阪府に生まれる
2000年 アイオワ大学大学院コミュニケーション学研究科博士課程修了
現 在 高知大学教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門(人文学部)准教授 Ph. D.(Communication Studies)
 <主著・論文>
A Clinician’s Guide to Maintaining and Enhancing Close Relationships(J. H. Harvey & A. Wenzel[編])(分担執筆) Mahwah, NJ: Lawrence Erlbaum Associates 2002年
Meta-analysis of love scales: Do various love scales measure the same psychological constructs? (単著) Japanese Psychological Research 45巻 25-37 2003年
喪失体験とトラウマ――喪失心理学入門(共編訳,J. H. ハーヴェイ[著…

柏尾 眞津子[カシオ マツコ]
柏尾眞津子(かしお まつこ)
香川県で生まれる
1998年 関西大学大学院社会学研究科社会心理学専攻 博士後期課程単位取得満期退学
現 在 大阪人間科学大学人間科学部健康心理学科教授
 <主著・論文>
男と女の対人心理学(共著) 北大路書房 2005年
よくわかる青年心理学(共著) ミネルヴァ書房 2006年
時間的展望ガイドブック(共著) ナカニシヤ出版 2007年
心理学入門――こころと行動の科学 川島書店 2008年
ミニマムエッセンス社会心理学(共著) 北大路書房 2010年

目次

対人関係のルーツ
互いに引き寄せる―対人魅力
魅力の理論
より親しくなる
友だちになる
ラヴ関係を作る―愛の分類学
セクシュアリティ
親しいままでいる―関係を維持し、問題に対処する
人生の発達段階と対人関係
愛する人を傷つける―関係の破戒
関係を終える―関係離脱と解消
対人関係と健康

著者等紹介

和田実[ワダミノル]
三重県に生まれる。1988年名古屋大学大学院教育研究科博士課程単位取得満期退学。現在、名城大学人間学部人間学科教授、博士(教育心理学)

増田匡裕[マスダマサヒロ]
大阪府に生まれる。2000年アイオワ大学大学院コミュニケーション学研究科博士課程修了。現在、高知大学教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門(人文社会科学部)准教授、Ph.D.(Communication Studies)

柏尾眞津子[カシオマツコ]
香川県で生まれる。1998年関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、大阪人間科学大学人間科学部健康心理学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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