出版社内容情報
脳科学、遺伝子と人の性格に関わる新しい理論!
気質と遺伝との関連性を報告したことで有名なクロニンジャーだが、遺伝子のみの決定論ではないことを重視する。遺伝との関わり,臨床・産業・教育等での応用,ウェル・ビーイングに至るまで、その深遠な世界を、実際に博士より教授を受けた著者が包括的に紹介する。遺伝の影響を含め自分の性質を知り,望む状態へと近づくための方法を説明。
◆「はじめに」より一部抜粋
近年、性格に関わる研究でも遺伝子や脳の研究が行われるようになってきていて、興味深い結果も得られています。しかし、一部の研究者は、「性格が遺伝子で決まるとは決定論でけしからん」と危険視しているようです。この本でこれから紹介するクロニンジャー理論も、遺伝子との関連性の研究で用いられていて、遺伝子と性格が関係するという理論は危険であるとされることがあります。しかしクロニンジャー理論は、決して決定論ではなく、むしろ、現実を踏まえた上で、どうしたら自由に生きることができるのかを考慮に入れている性格(正確にはパーソナリティ)の理論なのです。
はじめに
序章 血液型とパーソナリティ
第1節 序
第2節 血液型と性格
1.血液型性格占い
2.マス・メディアによる血液型性格占い
3.血液型とは?
4.なぜ血液型がアジア人に受けるのか?
5.では,血液型と性格はまったく関係ないといえるのか?
第1章 クロニンジャーのパーソナリティ理論
第1節 パーソナリティ
第2節 気質
1.新奇性探求と神経伝達物質
2.その他の気質と神経伝達物質
3.クロニンジャー理論と学習理論
第3節 性格
第4節 身近にいる困った人たち
1.気質の組み合わせとパーソナリティのパターン
2.「新奇性探究」が高い4つのタイプ
3.「新奇性探究」が低い4つのタイプ
4.性格の組み合わせとパーソナリティのパターン
5.「自己超越性」の高い4つのタイプ
6.「自己超越性」の低い4つのタイプ
7.気質や性格のパターンとパーソナリティ障碍
第5節 研究成果(TCI)
1.ポリ・ジーン仮説
2.行動遺伝学
3.ENCODEプロジェクト
4.エピジェネティクス
第2章 クロニンジャーのパーソナリティ理論の応用
第1節 こころの病に挑む
1.うつ病
2.パーソナリティ障碍
3.摂食障碍
4.その他の精神疾患や発達障碍
第2節 適材適所
第3節 科学者は犯罪者に向いている
第4節 教育に活かす
第5節 結婚,個人塾,マーケティング,投資など
第3章 クロニンジャーのウェル・ビーイング療法
第1節 ウェル・ビーイング
第2節 進化論
第3節 局面理論
第4節 ウェル・ビーイング療法
1.観照のワーク
2.性格の成熟と実践
3.「自然との一体」
第5節 自分をデザインする
文献
あとがき
内容説明
脳科学、遺伝子と、人の性格に関わる新しい理論。
目次
序章 血液型とパーソナリティ(序;血液型と性格)
第1章 クロニンジャーのパーソナリティ理論(パーソナリティ;気質;性格;身近にいる困った人たち;研究成果(TCI))
第2章 クロニンジャーのパーソナリティ理論の応用(こころの病に挑む;適材適所;科学者は犯罪者に向いている;教育に活かす;結婚、個人塾、マーケティング、投資など)
第3章 クロニンジャーのウェル・ビーイング療法(ウェル・ビーイング;進化論;局面理論;ウェル・ビーイング療法;自分をデザインする)
著者等紹介
木島伸彦[キジマノブヒコ]
1966年新潟県に生まれる。1996年慶應義塾大学社会学研究科社会学専攻、博士課程単位取得退学。2005年~2007年Washington University in St.Louis Visiting Instructor。現在、慶応義塾大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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