クロニンジャーのパーソナリティ理論入門―自分を知り、自分をデザインする

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  • サイズ B6判/ページ数 148p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762828799
  • NDC分類 141.93
  • Cコード C3011

出版社内容情報

脳科学、遺伝子と人の性格に関わる新しい理論!
 気質と遺伝との関連性を報告したことで有名なクロニンジャーだが、遺伝子のみの決定論ではないことを重視する。遺伝との関わり,臨床・産業・教育等での応用,ウェル・ビーイングに至るまで、その深遠な世界を、実際に博士より教授を受けた著者が包括的に紹介する。遺伝の影響を含め自分の性質を知り,望む状態へと近づくための方法を説明。

◆「はじめに」より一部抜粋
 近年、性格に関わる研究でも遺伝子や脳の研究が行われるようになってきていて、興味深い結果も得られています。しかし、一部の研究者は、「性格が遺伝子で決まるとは決定論でけしからん」と危険視しているようです。この本でこれから紹介するクロニンジャー理論も、遺伝子との関連性の研究で用いられていて、遺伝子と性格が関係するという理論は危険であるとされることがあります。しかしクロニンジャー理論は、決して決定論ではなく、むしろ、現実を踏まえた上で、どうしたら自由に生きることができるのかを考慮に入れている性格(正確にはパーソナリティ)の理論なのです。

はじめに
序章 血液型とパーソナリティ   
第1節 序
第2節 血液型と性格
 1.血液型性格占い
 2.マス・メディアによる血液型性格占い
 3.血液型とは?
 4.なぜ血液型がアジア人に受けるのか?
 5.では,血液型と性格はまったく関係ないといえるのか?

第1章 クロニンジャーのパーソナリティ理論
第1節 パーソナリティ
第2節 気質
 1.新奇性探求と神経伝達物質
 2.その他の気質と神経伝達物質
 3.クロニンジャー理論と学習理論
第3節 性格
第4節 身近にいる困った人たち
 1.気質の組み合わせとパーソナリティのパターン
 2.「新奇性探究」が高い4つのタイプ 
 3.「新奇性探究」が低い4つのタイプ
 4.性格の組み合わせとパーソナリティのパターン
 5.「自己超越性」の高い4つのタイプ
 6.「自己超越性」の低い4つのタイプ
 7.気質や性格のパターンとパーソナリティ障碍
第5節 研究成果(TCI)
 1.ポリ・ジーン仮説
 2.行動遺伝学
 3.ENCODEプロジェクト
 4.エピジェネティクス

第2章 クロニンジャーのパーソナリティ理論の応用
第1節 こころの病に挑む
 1.うつ病 
 2.パーソナリティ障碍
 3.摂食障碍
 4.その他の精神疾患や発達障碍
第2節 適材適所
第3節 科学者は犯罪者に向いている
第4節 教育に活かす
第5節 結婚,個人塾,マーケティング,投資など

第3章 クロニンジャーのウェル・ビーイング療法
第1節 ウェル・ビーイング
第2節 進化論
第3節 局面理論
第4節 ウェル・ビーイング療法
 1.観照のワーク
 2.性格の成熟と実践
 3.「自然との一体」
第5節 自分をデザインする

文献
あとがき

内容説明

脳科学、遺伝子と、人の性格に関わる新しい理論。

目次

序章 血液型とパーソナリティ(序;血液型と性格)
第1章 クロニンジャーのパーソナリティ理論(パーソナリティ;気質;性格;身近にいる困った人たち;研究成果(TCI))
第2章 クロニンジャーのパーソナリティ理論の応用(こころの病に挑む;適材適所;科学者は犯罪者に向いている;教育に活かす;結婚、個人塾、マーケティング、投資など)
第3章 クロニンジャーのウェル・ビーイング療法(ウェル・ビーイング;進化論;局面理論;ウェル・ビーイング療法;自分をデザインする)

著者等紹介

木島伸彦[キジマノブヒコ]
1966年新潟県に生まれる。1996年慶應義塾大学社会学研究科社会学専攻、博士課程単位取得退学。2005年~2007年Washington University in St.Louis Visiting Instructor。現在、慶応義塾大学商学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

西嶋

16
生まれながらの「気質」と後天的な「性格」を分けて診断してくれる部分は多少参考になった(僕は神経質に該当)。けど実践編は、複雑だったりスピリチュアル過ぎたり悪い意味で道徳的な内容だったりで、あまり参考にならなかった。2016/07/15

ひろか

3
前半は理論の概要。興味深い。後半は実践編でもあるが、難しい。2014/12/27

風見草

2
タイトルや表紙の装丁から専門的な内容かと思えば、さにあらず。説明も平易な一般向けの内容だ。パーソナリティは、遺伝的な影響が強く一生を通じて変化しない「気質」(新奇性探求、損害回避、報酬依存、固執)と、後天的に決まり変化させることのできる「性格」(自己志向性、協調性、自己超越性)から成り立つという。後半は実践編だが、実はクロニンジャーは人間の"スピリチュアル"な要素を重視しており、色々の意味で満たされた状態の「ウェル・ビーイング」を目指す精神療法を提唱している……のだが、自分はちょっとついていけなかった。2015/05/27

toriaez

0
前半は興味深く考えながら読めた。後半、特にスピリチュアリティについては、自分があまり開かれていないので、首を傾げながら読了。自分の中で「魂」を感じられる瞬間って、どちらかというと「世界の全てと繋がってる感」よりもせいぜい「世界の片隅の生活を愛せる感」だったので。小市民としてはコヒーレンスという概念は大きすぎ、尊すぎ、優しすぎて、恐さも感じた。それは、この本の内容を踏まえれば「性格が未熟」の一言? でも、つまらない人生を生きるほうが性に合ってるなあ。色々引っかかってるので、またこの理論の本が出たら読むかも。2019/11/14

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