出版社内容情報
脳神経科学の進展により,脳と行動との関係や意識の機能面に関する知見も蓄えられきたが,意識のハード・プロブレムは決して解かれた訳ではない。意識の現れをめぐる問題に迫り,科学と哲学のエビデンスや新たな研究のヒントを提供する。
目次
意識の問題へのスタンス
意識の錯覚物語
科学と意識が出会う場所
志向性
現実と錯覚
クオリアに入っていく
意識の生存価?
ハード・プロブレムに這い登る
随伴現象説再訪
機能主義を吟味する
デカルトの劇場からグローバル・ワークスペースへ
グローバルなニューロンのワークスペース
意識と相関する神経活動部位
ボトム-アップ対トップ-ダウン処理
自己中心的空間と頭頂葉
物理学をまじめに取り上げる
自己の意識:視点
身体感覚
責任
総括
著者等紹介
グレイ,ジェフリー[グレイ,ジェフリー] [Gray,Jeffrey]
アカデミックな心理学の領域において稀に見る優れた研究活動を、40年にもわたって行っている。オックスフォード大学で終身ポストを獲得した後、ロンドンの精神医学研究所でも終身ポストを得て、心理学部門の長をつとめ、名誉教授となっている。不安と統合失調症の理解に特に顕著な貢献をしている。2004年4月に69歳で没した
辻平治郎[ツジヘイジロウ]
1941年京都府に生まれる。1967年京都大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。1967~1973年京都市児童院(現京都市児童福祉センター)勤務。1973~2012年甲南女子大学勤務。現在、甲南女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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