出版社内容情報
「対立の物語」をナラティブ・メディエーションによって解きほぐし,新たな「物語」を紡いでいくための知見を簡潔にまとめる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわ
7
「人間が問題なのではない、問題が問題なのだ」 人に起因する 性格や話し方も 切り分けて「問題」として扱う。そうすると、対人攻撃にならずに問題と向き合うことができるとのこと。 職業的にはカウンセラーさんになるのかしら?案件によってはスクールロイヤーの要素もある?2023/05/04
riviere(りびえーる)
5
問題が生じたときにどのように合意形成するかをナラティブアプローチの手法を用いて説明しています。メディエーションとは調停の意味です。家族の対立、職場や組織の抗争、学校での関係修復に使えるそうです。読んでいて、ブリーフセラピーや動機付け面接法に似ていると思いましたが、最後の章で著者自身も動機付け面接法とのつながりを感じると書いていました。100ページあまりの本で気楽に読めます。具体的な問いかけの言葉が参考になりました。2018/01/14
fuckinormativity太郎
2
薄くて読みやすそうだったのとタイトルの会話術という語に惹かれて手に取った。“Narrative Mediation: A New Approach to Conflict Resolution”の邦訳。脱構築主義的なアプローチによって従来の個人主義的で「利益ベース」なメディエーションの手法を再検討し、対立する人々のあいだの物語とその関係性のナラティブに焦点を当てたナラティブメディエーションの理論的基盤と実践プロセスを提示する。2021/11/15
2n2n
1
人と人とが対立している局面で、調停者はどうやって和解へ導くのかついての実践書。「対立には大抵は複数の物語が絡んでる。問題の当事者から話を聞く時、彼らが何を語っていないのかにも着目することで、その複数の物語を読み取ること」「それらの複数の物語から、当事者同士が共有できる新しい物語を構築すること」など、書いてある事はとても正論なんだが、あまりに正論すぎるのが逆に気になる。紹介されている問題解決事例があまりにも鮮やかかつスマートすぎるんで、現実はもっとドロドロしているではないか、と穿った見方をしてみたくもなる2018/07/01
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