出版社内容情報
動画認識と実視覚認識との違いや視覚の重要な仮説生成機能,さらには両眼立体視の仕組みを通し人間の「みる」仕組みの根源に迫る
未だかつて取り上げられたことのない,視覚世界で起こる「時空間の相対性」現象について解明する。また動画認識と実視覚認識との違いや,視覚の重要な仮説生成機能さらには両眼立体視などを通して,進化の過程で獲得した人間の「みる」仕組みの根源に迫る。巻末のDVDで読者にもそれらを実験してもらえるデモを多数収載。
目次
0章 「みる」仕組みの謎
1章 「実世界の運動をみる」仕組みと「動画をみる」仕組みは同じなのか?
2章 線、点、充実画像の重なりと分離
3章 サンプリング装置の性質
4章 サンプリング装置の編集能力
5章 動きの連続性を保つ記憶(一次記憶装置)の存在
6章 上位装置(一次記憶)の仮説生成機能と保持時間
7章 みる仕組みと意識
著者等紹介
須賀哲夫[スガテツオ]
1940年、茨城県に生まれる。1968年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。お茶の水女子大学文教学部元教授、日本女子大学人間社会学部元教授。専門は認知科学、言語科学
加藤知佳子[カトウチカコ]
1963年、愛知県に生まれる。1989年、お茶の水女子大学博士課程人間文化研究科中退。現在、豊橋創造大学保健医療学部理学療法学科教授(文学修士)。専門は認知・知覚心理学
望月朝恵[モチズキアサエ]
1994年、お茶の水女子大学人文科学研究科博士前期課程修了。1998年、名古屋大学人間情報学研究科博士後期課程単位取得満了。現在、愛知学院大学(教養部・経済学部)、中部大学(工学部)非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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