出版社内容情報
家庭や地域の教育力の衰退等により,養護教諭の役割はますます重要視されている。学校メンタルヘルスに永年携わってきた著者が,保健室での様々な実践事例と養護教諭の技量を磨く精神保健術を平易な語り口で説く。村?P嘉代子氏推薦!
まえがき
第1章 事例から学ぶ
1節 「こころの貧血」が治癒した女の子――母の愛は偉大?
2節 子どもは家族の一員――家族関係を読み込むことの大切さ
3節 決断と覚悟――表の顔と隠れた表情を同時に読む
4節 過敏さの背後に秘められた力――中学生のポテンシャル
5節 リストカットを繰り返す高校生――女の子が女性になっていく道筋
6節 「押したり引いたり」に支えられて育った女の子――遺児が果たした喪の仕事
7節 短期決戦で何が起こったか――時間限定でもできること
8節 校内連係をどう作るか――多職種が歩調合わせて
9節 養護教諭の視線を揺さぶり続けた女の子――協業によって支える
10節 終わってみれば――真剣になるべきだけれど,深刻にはならない
11節 思春期を女の子が通過するとき――女の子にとって思春期とは
12節 「解離症状」を流行らせない――こころにも流行病がある
13節 多動児と付き合う――シール評価の使い方
14節 留年して通信制を選んだ高校生――養護教諭のトラウマ
15節 適応指導教室との協働作業――子どもの命運と法律との間
第2章 養護教諭のための精神保健術 五〇カ条
1節 保健室はオアシス
2節 からだを活用する
3節 検察官ではなく,民生委員に
4節 聞き上手になるために
5節 家族という歴史
6節 秘密ということ
7節 保健室は『出島』
8節 嗅覚を磨く
9節 保健室の経営学
10節 あなた自身のメンタルヘルス
あとがき
内容説明
養護教諭の真の役割とは何か?保健室での様々な実践事例と養護教諭自身の具体的なメンタルヘルスを平易な語り口で説き、その職務の原点に立ち返る。学校精神保健に永年携わってきた著者の経験から生まれた、子どものこころを支え育むための英知の結晶。
目次
第1章 事例から学ぶ(「こころの貧血」が治癒した女の子―母の愛は偉大?;子どもは家族の一員―家族関係を読み込むことの大切さ;決断と覚悟―表の顔と隠れた表情を同時に読む;過敏さの背後に秘められた力―中学生のポテンシャル ほか)
第2章 養護教諭のための精神保健術五〇カ条(保健室はオアシス;からだを活用する;検察官ではなく、民生委員に;聴き上手になるために ほか)
著者等紹介
清水將之[シミズマサユキ]
1934年兵庫県生まれ。児童青年精神科医。1960年大阪大学医学部卒業、1965年同大学院修了、名古屋市立大学医学部精神科助教授、三重県立こども心療センターあすなろ学園園長定年退職。現在、三重県特別顧問(子ども家庭局)、三重県立看護大学理事、三重いのちの電話相談顧問、日本子どもの未来研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。