出版社内容情報
「この本は、新しさに満ちている」――ヘルベルト・ブロムシュテット(「本書に寄せて」より)
2024年の生誕200年に向けてドイツで出版されたブルックナーの伝記が早くも日本語化!
最新の知見にもとづいて従来の逸話や人物像を検証。19世紀という時代を生き、遅咲きではあったが“交響曲作家”として成功したその確固たる歩みをつぶさに追う。
内容説明
素朴な田舎者、不器用な変わり者、権威に従順なしもべ、自信がなくて謙虚な人物、宗教曲として交響曲を書いた“神の楽師”、生前には理解されなかった“誤解された天才”…。―ブルックナーの人生や作品にまとわりついたレッテルの数々を剥がし、“交響曲作家”として成功したその確固たる歩みをつぶさに追う。
目次
第1部 若き日々(1824~1855)(田舎の小学校―出自と幼少期;田舎ミサ曲―宗教について ほか)
第2部 リンツ(1856~1868)(「努力を惜しまない若き才能」―リンツのオルガニスト、ウィーンの生徒;習作?―オットー・キツラーのもとでの修業時代 ほか)
第3部 ウィーンでの最初の10年(1868~1878)(皇帝付きのオルガニスト―ウィーンとヨーロッパにて;交響曲作家としての新たな道―お蔵入りになった交響曲への短い賛辞 ほか)
第4部 後半生(1879~1896)(啓示、あるいは黙示録の音楽―弦楽五重奏曲とウィーンのメディア;新たな道へ―スイス旅行と交響曲第六番 ほか)
著者等紹介
ディアガーテン,フェーリクス[ディアガーテン,フェーリクス] [Diergarten,Felix]
1980年デュッセルドルフ生まれ。ドレスデン音楽大学で指揮と音楽理論を学び、ハイドンの交響曲の提示部についての研究で博士号(音楽理論)を取得。ヴュルツブルク大学で、14世紀フランスの歌曲に関する研究により音楽学の教授資格を取得。バーゼルのスコラ・カントルム教授(古典楽式論)、フライブルク音楽大学教授(音楽学・音楽理論)を経て、現在、ルツェルン応用科学芸術大学教授
池上健一郎[イケガミケンイチロウ]
1978年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科日本史学専攻を卒業後、同哲学科美学美術史学専攻に学士入学し、音楽学を志す。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生としてヴュルツブルク大学音楽研究所に留学。同大学で、古典派時代の作曲様式に関する研究により博士号(音楽学)取得。専門はハイドンとブルックナーを軸とする18~19世紀のドイツ語圏の音楽。現在、京都市立芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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