心の科学のための哲学入門<br> 心身問題物語―デルカトから認知科学まで

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心の科学のための哲学入門
心身問題物語―デルカトから認知科学まで

  • 岡田 岳人【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 北大路書房(2012/05発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762827778
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C1310

出版社内容情報

デカルト以来300年以上の歴史を持つ難問の一つ「心身問題」。本書は“西洋哲学史上最大の難問”とも言われるこの問題を,デカルト,スピノザ,ライプニッツ等々から20世紀後半の認知科学の立役者チャーマーズまでを縦糸に,また登場人物の交流や当時の時代背景を横糸にして「心身問題」の歴史を描く“伝記風・歴史物語”。

プロローグ

1章 デカルトと王女エリザベト――心身二元論と心身問題の誕生
デカルトの誕生と幼年時代/ラ・フレーシュ学院時代/「私は何も知らない」/世間という大きな書物/数学と哲学への復帰/1619年11月10日・冬の日の夢/放浪の9年間/オランダ滞在/『世界論』の完成と挫折/ヘレナとフランシーヌ/『理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法序説』/方法的懐疑/コギト・エルゴ・スム/コギト・明晰判明・神の存在証明/〈私〉とは何か/『方法序説』に対する二つの反論/『第一哲学についての省察』/コギトの脱出ゲーム/精神と身体の実在的区別/エリザベトとの出会い/哲学愛ずる姫君/デカルト=エリザベト往復書簡/心身問題の誕生/デカルト流「哲学的生き方」/デカルトの晩年/エリザベトの晩年

2章 スピノザとライプニッツ――心身平行説の形而上学
対照的な二人の思想家/スピノザ一家/スピノザの少年時代/1656年の破門/破門の事由/もう、何もいりません/嵐のあとの人生/『エチカ』執筆の頃/『エチカ 幾何学的秩序に従って論証された』/天才少年ライプニッツ/ライプニッツの学生時代/外交官として/パリでの学究生活/ロンドン訪問/ボイネブルク家からの解雇/ハノーヴァーへの道程/心身平行説/スピノザの〈神〉/〈実体〉・〈属性〉・〈様態〉/スピノザの心身平行説/ライプニッツの〈モナド〉/ライプニッツの心身平行説/スピノザの晩年/ライプニッツの後半生/ライプニッツの晩年

3章 ラ・メトリと唯物論――心身問題を「自然化」する
18世紀フランスの思想的状況/誕生から医学への道まで/師ブールハーフェ/医療風刺作家ラ・メトリ/医師と外科医の対立/パンフレット戦争/従軍と熱病/オランダへの逃亡/『人間機械論』/「人間は自らゼンマイを巻く機械である」/心身問題を「自然化」する/ラ・メトリの晩年

4章 ハクスリーと進化論――随伴現象としての意識
18世紀フランスから19世紀イギリスへ/独学の人ハクスリー/医者をめざす/ラトルスネーク号の周航/婚約者ネッティ/オーストラリア近辺での航海/帰国の途/職探しに奔走/就職と結婚/ダーウィンとの出会い/伝説の討論/進化論の基本ロジック/進化論の思想的インパクト/随伴現象説/ハクスリーの晩年

5章 ワトソンと行動主義革命――心理学の誕生と行動主義心理学
心理学の誕生/手に負えない子ども/学生時代/結婚と研究生活/行動主義のマニフェスト/刺激と反応の方法論/新行動主義/ワトソン流〈行動主義〉の哲学的意義/リトル・アルバート実験/不倫の恋と大学追放/再就職と再婚/ビジネスでの成功/ワトソンの晩年

間奏曲 これまでのまとめ

6章 20世紀後半の心身思想――認知革命以後の心身問題
ウィーン学団と論理実証主義/オックスフォードの日常言語学派/『心の概念』とカテゴリー・ミステイク/哲学的行動主義/「認知革命」前夜/認知科学の誕生/だが、「認知科学」とは結局何なのか/行動主義の落日/心脳同一説/認知主義の申し子・機能主義/唯物論的形而上学/20世紀後半と機能主義/消去主義的唯物論/心の終わり/物語は再び動きだす/あなたであるとはどのようなことか

エピローグ

目次

1章 デカルトと王女エリザベト―心身二元論と心身問題の誕生
2章 スピノザとライプニッツ―心身平行説の形而上学
3章 ラ・メトリと唯物論―心身問題を「自然化」する
4章 ハクスリーと進化論―随伴現象としての意識
5章 ワトソンと行動主義革命―心理学の誕生と行動主義心理学
6章 二〇世紀後半の心身思想―認知革命以後の心身問題

著者等紹介

岡田岳人[オカダタケト]
1979年、札幌市生まれ。2002年、北海道大学文学部卒業。2005年、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程退学。専門は言語哲学、心の哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yutayonemoto

1
デカルトとエリザベート,スピノザとライプニッツ,ラ・メトリ,ハクスリーとダーウィン,ワトソンと行動主義,認知革命,機能主義,消去主義的唯物論,自然主義的二元論… わかりやすくて,良い本でした.2018/12/19

ソーシャ

1
デカルト、スピノザ、ライプニッツ、ラ・メトリ、ハクスリーといった心身問題に関わった人々の伝記と思想を物語風に語っていく本。伝記も楽しく読めましたし、「心とは何か」を巡る思想の歴史について興味を持てる一冊ですね。2013/11/05

Manabu Miyoshi

0
心身問題に焦点を当てて描かれた哲学史の物語。各々の思想だけでなく,主要な哲学者の出生から死去までがドラマチックに描写されていて楽しく読めた。個人的にはワトソンの生涯が印象的で人に話したくなった。思想の部分に関しても,デカルトの方法的懐疑やライプニッツのモナド論などは非常に分かりやすく説明されており大枠を掴むにはぴったり。欲を言えばもう少し現代の認知科学の動向を掘り下げてほしかった。2014/01/26

藤秋

0
英語から翻訳したような特異な文体なんですけど、それが思ったより読みやすい。伝記形式でデカルトから現代までの心身問題の流れを整理していてとってもわかりやすかった。最後はチャーマーズのハードプロブレムの話にちょっとだけ触れて終わったのだけど、一番興味があったのはそこだったので少し物足りないかな…? この辺りは別の本を読んだ方が良さそう。2014/01/05

オフィス派の宇宙図

0
心身問題に関わった人々の伝記と考え方を軽くスケッチする。革命機ヴァルヴレイヴの情報原子(ルーン)のアイディアはもしかしたらチャーマーズの性質二元論を元ネタにしてる? いやそんなばかな・・・2013/09/06

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