出版社内容情報
日韓の人々が同じ映画を見て理解の仕方や感じ方のズレを認識することから始める新しい異文化理解の試み。「円卓シネマ」の第2弾。
日韓の映画作品に表現されたさまざまな「傷ついた関係」の感想を語り合うことから始まった対話は,やがて第二次大戦が残した傷に今も苦しむ日韓両国の関係へと……。異なる文化背景をもつ人々が同じ映画を見て互いの理解の仕方,感じ方の「ズレ」を認識することから始める新しい異文化理解の試み「円卓シネマ」の第2弾。
目次
第1部 感想文 私たちは映画をどう見たか(韓国映画『風の丘を越えて―西便制―』を語り合う;日本映画『東京物語』を語り合う;日韓共同製作ドキュメンタリー『あんにょん・サヨナラ』を語り合う)
第2部 論考 映画の感想をどう見るか(韓日両国における平和教育の意味―「同じ」という観点を手がかりに;語り合いの持続に向けて;容易ではないが行かなければならないその道 ほか)
第3部 座談会 違いを受け止め傷に向き合うには(傷ついた関係の修復;違うからこそつながる、ということ―あとがきにかえて)
著者等紹介
伊藤哲司[イトウテツジ]
1964年愛知県に生まれる。1987年名古屋大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。1993年名古屋大学大学院文学研究科(心理学専攻)満期退学。1993年茨城大学人文学部講師。1996年茨城大学人文学部助教授。2006年茨城大学人文学部教授(専攻:社会心理学)。1995年博士(心理学、名古屋大学)。1998年5月~1999年2月文部省在外研究員としてベトナム(ハノイ)滞在
山本登志哉[ヤマモトトシヤ]
1959年青森県に生まれる。1974年高橋呉服店で丁稚奉公、長野県松本筑摩高校定時制普通科入学。1989年京都大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程中退・奈良女子大学文学部助手。1995年4月~1996年2月文部省在外研究員として中国(北京)に滞在。1997年教育学博士(北京師範大学)。2000年共愛学園前橋国際大学国際社会学部助教授(2004年教授)。2008年早稲田大学人間科学部教授(専攻:発達心理学・法心理学・文化心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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