内容説明
自己調整学習の重要な構成要素とされる学習方略と動機づけ。これらは自己調整学習を成立させる上で,実際どのような役割を果たしているのか?欧米を中心とした知見の蓄積を踏まえ、独自の実証的研究からそれらの機能を明らかにするとともに、発達の視点も取り入れ、自己調整学習方略の獲得を促す学習支援を試みる。
目次
第1章 自己調整学習研究の問題点(自己調整学習研究の背景;本研究における自己調整学習の概念定義;本研究で着目する動機づけ関連変数;学習方略研究の概観;自己調整学習と発達の問題;自己調整学習に関する実践的研究;本研究の意義;本研究の目的と構成)
第2章 学業達成における自己調整学習―学習方略と動機づけとの関連(認知的側面の自己調整学習方略と動機づけ関連変数との関係(研究1)
認知的側面および動機づけ的側面の自己調整学習方略と動機づけ関連変数および動機づけとの関係)
第3章 発達の視点からみた自己調整学習(メタ認知の発達と自己調整学習方略の知識と使用(研究5)
発達段階と自己調整学習方略の獲得)
第4章 自己調整学習の育成を支援する試み―自己調整学習方略の獲得の促進(学習活動の振り返りによる自己調整学習方略の使用を促す働きかけ(研究8)
個に応じた自己調整学習方略の使用を促す働きかけ(研究9)
授業場面における自己評価および自己調整学習方略の使用を促す働きかけ(研究10))
第5章 自己調整学習研究の今後に向けて(本研究の結果の総括;得られた成果と今後の課題;自己調整学習研究の今後の展望のために)
著者等紹介
伊藤崇達[イトウタカミチ]
1972年大阪府に生まれる。1998年名古屋大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程後期課程退学。現在、愛知教育大学教育学部准教授(博士(心理学))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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