目次
葛藤と紛争の社会心理学
第１部 対人間の葛藤とその解決（人間関係と怒りの感情；対人葛藤とストレス；葛藤と寛容性；対人葛藤の解決）
第２部 集団間の葛藤と認知（集団間葛藤；集団間認知とステレオタイプ；組織と責任；組織内葛藤）
第３部 社会的問題とその解決（公正と社会的関係；社会規範と逸脱；地域紛争とその解決―公共的空間への道筋；紛争へのアプローチ―社会心理学と人類学）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yurari
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11章「地域紛争とその解決」が興味深かった。「被災者、ボランティア、行政といった、立場も関心もまったく異なる雑多なアクターどうしを媒介し、公共的空間を築こうとする活動の歴史」を概観し、阪神淡路大震災でボランティア団体が辿った経緯が描かれている。地域紛争の心理学に期待されるのは、アクターの声の多声性に気づくこと、そして彼らの媒介者となること。他の章では、この分野における心理学の役割が何なのか分からなくなったが、11章でスッキリした。2022/03/18
