出版社内容情報
心理学の多様な領域から注目される自伝的記憶研究の全貌を紹介。研究法・理論から「時間」「語り」と関わる最新トピックまで。
内容説明
私の経験は、どのように記憶され、語られ、現在の私をつくり、未来の私を方向づけるのか?社会、発達、臨床など心理学の多様な領域から関心を集めている「自伝的記憶」。その全体像を議論し、本質に迫る、わが国初の試み。
目次
第1部 自伝的記憶研究の方法(自伝的記憶研究の方法と収束的妥当性;自伝的記憶研究における実験的方法とその問題点;日誌法を用いた自伝的記憶研究;自伝的記憶の発達と縦断的研究)
第2部 自伝的記憶の理論(自伝的記憶の機能;ライフスパンを通じた自伝的記憶の分布;記憶システムの中の自伝的記憶;情動と自伝的記憶)
第3部 自伝的記憶と時間(自伝的記憶の時間的体制化;自己と記憶と時間―自己の中に織り込まれるもの;時間的展望と自伝的記憶)
第4部 自伝的記憶と語り(転機の語り―転機の語りと生涯発達の実相;高齢者における回想と自伝的記憶;語りとその構造;子どもの語りと感情表現)
第5部 これからの自伝的記憶研究(自伝的記憶研究の今後に向けて)
著者等紹介
佐藤浩一[サトウコウイチ]
1962年香川県に生まれる。1990年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、群馬大学大学院教育学研究科教授。博士(学術)
越智啓太[オチケイタ]
1965年神奈川県に生まれる。1992年学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程修了。現在、法政大学文学部心理学科教授
下島裕美[シモジマユミ]
1969年東京都に生まれる。1997年慶応義塾大学社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、杏林大学保健学部准教授。博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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