目次
臨床心理学における科学と疑似科学:思考の出発点、展開、改善策
第1部 評価と診断における論争(臨床家が疑似科学的手法を用いる理由:臨床的な判断に関する研究からの知見;論争の的になる疑わしい査定技法;専門家証言の科学と擬似科学;解離性同一性障害:多重人格と複雑な論争)
第2部 心理療法における一般的な論争(科学的心理療法研究:現況と評価;ニューエイジ療法;過去の出来事の想起:心理療法における問題となる記憶回復技法)
第3部 成人の特定の障害への治癒論争(心的外傷後ストレス障害の新奇で論争となっている治療法;アルコール依存症の治療法に関する論争;ハーブ治療と抗うつ薬療法:類似データ、拡散的結論)
第4部 特定の子どもの障害の治療における論争(注意欠陥/多動性障害の子どものための実証済みの治療法、有望な治療法、および実証されていない治療法;異論のある多くの自閉症治療法:効果に対する決定的評価)
第5部 自助とメディアに関する論争(自助療法:科学と心理学をばらまく商売;精神保健問題の商業化:娯楽、広告、心理学の助言;臨床心理学における科学と擬似科学:結論的考察と構成的改善策)
著者等紹介
リリエンフェルド,スコット・O.[リリエンフェルド,スコットO.][Lilienfeld,Scott O.]
Ph.D.アトランタにあるエモリー大学の准教授である。『精神保健実践の科学的評論誌』という新しい雑誌の創設者であり、また編集者でもある。臨床心理学の科学学会のかつての会長であり、1989年に、アメリカ心理学会第12部(臨床心理学部会)から臨床心理学への初期の専門的貢献によってデビッド・シャコー賞を授与されている
リン,スティーブン・J.[リン,スティーブンJ.][Lynn,Steven Jay]
Ph.D.,ABPP.(臨床、裁判)。資格を有する臨床心理学者でニューヨーク州立大学ビンガムトン校の教授である。アメリカ心理学会第30部会(心理学的催眠)の前の部長であり、科学的催眠への卓越した貢献により、部の賞を受賞している。多くの専門組織の評議員や多くの専門雑誌の顧問編集委員を務め、そのなかには『異常心理学雑誌』も含まれている。また、11冊の本、また催眠、記憶、空想、被害者、心理療法に関する200以上の論文や章を執筆している
ロー,ジェフェリー・M.[ロー,ジェフェリーM.][Lohr,Jeffrey M.]
Ph.D.アーカンサス大学ファイエットビー校の心理学教授である。1976年以来、非常勤での独立した実践を有する、アーカンサス州の免許を持つ臨床心理学者である。研究の興味は不安障害、家庭内暴力、心理社会的治療の有効性などである。教育方面での興味は、異常心理学、行動修正と療法、研究法、精神健康実践における職業上の諸問題にある
厳島行雄[イツクシマユキオ]
1952年群馬県に生まれる。1981年日本大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本大学文理学部心理学科教授・文学博士
横田正夫[ヨコタマサオ]
1954年埼玉県に生まれる。1982年日本大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。日本大学文理学部心理学科教授・医学博士・博士(心理学)・臨床心理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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