内容説明
本書では、いじめに関する理論的な動向や世界の最新の研究を紹介している。これにより、いじめが、社会や文化の違いを超えて発生し、各国に共通した問題であることを理解していただけると思う。いじめは表からは見えにくく、教師も親も即座に適切に対応することが難しい。いじめに対する具体的な対処について、海外の例も取り上げた。
目次
第1章 青少年のいじめの実態とその内容(いじめとは;いじめの諸相;いじめ被害経験による心の傷)
第2章 いじめのメカニズムと発達臨床心理学的な意味(いじめを生む個人内のメカニズム;いじめを生む集団内のメカニズム;いじめ加害者の形成プロセスといじめの意味)
第3章 青少年のいじめへの対応(いじめに対応する際の原則;さまざまな立場からのいじめへの対応;いじめ被害者に対する心のケア)
付章 青少年のいじめを理解するための文献・資料集
著者等紹介
坂西友秀[バンザイトモヒデ]
1953年新潟県に生まれる。1983年名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。現在、埼玉大学教育学部教授(博士(教育心理学))
岡本祐子[オカモトユウコ]
1954年広島県に生まれる。1983年広島大学大学院教育学研究科博士課程後期修了。現在、広島大学大学院教育学研究科助教授(教育学博士、臨床心理士)
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