内容説明
本書は「都市」や「地域」、「まち」という観点から、犯罪の実態を分析し、「防犯」に役立てようという特徴をもっている。そのねらいは昨今の対策とは対比的にむしろ迂遠ではあるが、根本から「防犯」を考えようとする人にとって役に立つことを目的にしている。さらに、「防犯」に関する幅広い英知を集約し、今後も防犯研究の発展の端緒となることを願って刊行しようとするものである。
目次
第1部 犯罪を科学する(防犯のための工学の役割;防犯のための心理学の役割)
第2部 犯罪を分析する(犯罪を空間的に分析する;犯罪を地理的に分析する;犯罪を心理的に分析する)
第3部 犯罪を予防する(防犯環境設計の発展の系譜;防犯環境設計の実際;都市空間と犯罪不安)
著者等紹介
小出治[コイデオサム]
1949年生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了。東京大学先端科学技術研究センター教授などを経て、現在、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻。教授(工学博士)
樋村恭一[ヒムラキョウイチ]
1964年生まれ。筑波大学大学院経営・政策科学研究科修了。消防庁、(財)都市防災研究所などを経て、現在、東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻。研究員(経営学修士)兼、(財)都市防犯研究センター主任研究員
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