内容説明
本書は、子どもの仲間関係と社会的行動特徴との関連を検討した9つの研究をまとめたものである。幼児期から児童期にかけて、子どもの仲間関係における社会的地位の5つのタイプが、それぞれどの程度持続するのか、変容する場合にはどのような変動パターンが多いのかを確かめた実態調査研究。子どもの社会的行動特徴が社会的地位の5つのタイプ間でどのように異なるのか、タイプ間には一貫した差異があるのかを検討した横断的発達研究。社会的地位の持続や変動が、社会的行動特徴の持続や変化とどの程度対応しているのかを追跡的に検討した縦断的発達研究から成る。
目次
第1章 本研究の背景と目的(仲間関係と社会的地位に関する研究の意義と動向;社会的地位の次元とタイプ分類 ほか)
第2章 社会的地位タイプの持続率に関する縦断的検討(幼児期の2年にわたる地位タイプの持続率;幼児期から6年にわたる地位タイプの持続率 ほか)
第3章 社会的地位と社会的行動特徴の同時的関連(社会的スキルの教師評定と社会的地位;幼児の社会的地位タイプと社会的行動特徴 ほか)
第4章 社会的地位と社会的行動特徴の縦断的関連(幼児期における縦断的検討;小学校移行期における縦断的検討 ほか)
第5章 総合的考察と今後の課題
著者等紹介
前田健一[マエダケンイチ]
1949年佐賀県に生まれる。1975年広島大学大学院教育学研究科博士課程退学。1975年琉球大学助手。1982年愛媛大学講師。1985年愛媛大学助教授。2000年博士(心理学)。2000年広島大学教授
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