内容説明
各種の相談活動やカウンセリングなどの実践活動では、多くのデータの平均値はあまり役に立たない。一人ひとりの具体的な姿を明らかにすることがたいせつである。その方法のひとつが、事例研究法である。事例にはその事例にしかない特殊性があると同時に、その心理の背後にある一般性が極端な形で表現されていると考えることができる。本書は、事例の特殊性の奥に見え隠れする一般性を見いだし、生涯発達の心理を解き明かす試みのひとつである。
目次
第1章 育たない子ども・育つ子ども(乳児期;幼児期)
第2章 学ばない子ども・学ぶ子ども(児童期;思春期)
第3章 成長しない成人・成長する成人(青年期;成人前期;成人後期)
第4章 成熟しない人間・成熟する人間(壮年期;老年期)
著者等紹介
杉原一昭[スギハラカズアキ]
1937年生まれ。1966年東京教育大学大学院教育心理学専攻を単位取得退学。同年横浜国立大学教育学部講師、後に同大学助教授。1977年筑波大学心理学系助教授、1984年より同大学教授。現在、筑波大学教授・教育学博士。主な著書に、『事例で学ぶ教育心理学』共編著 福村出版 1986年、『発達と学習―心身の発達と学習のしくみ』(教職教育講座)共編著 協同出版 1992年、『論理的思考の発達過程―差と類についての思考の発達』田研出版 1989年、『今、子どもが壊されている―不思議の国のアリス現象』立風書房 1990年、『生きる力を育てる―心の教育とは何か』田研出版 1998年、『子ども破壊―なぜ子どもがキレるのか』立風書房 2000年、『現代しつけ考―なぜ「当たり前」ができないのか』日本経済新聞社 2000年、ほか
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