内容説明
痴呆症に苦しむ本人とその家族に寄り添い、人間としての尊厳をどう保障するか。二十年にわたる、介護現場や介護者家族の実践的な模索の過程をたどり、その中から痴呆老人ケアの論理を考える。
目次
痴呆老人問題をどうとらえるか―社会学の視点から
痴呆症の社会的イメージ―小説の分析を通して
痴呆老人介護模索期の在宅介護の実態―ある在宅痴呆老人の介護記録から
ある特別養護老人ホームの痴呆棟での経験
痴呆老人との出会いと介護の模索
痴呆老人対策の経緯について
住民が手探りでつくりあげた痴呆老人のやすらぎの場
毎日型託老所「わすれな草」誕生の背景とその特徴
「わすれな草」11年の歩み―Nさんの介護を通して
痴呆老人のつぶやき〔ほか〕