内容説明
病院で医師から、ウィルを助けられなかったと告げられた。助けられなかった。その言葉は銃弾となってわたしの心臓を貫いた…赤ん坊の頃、実の父親に硫酸をかけられ顔面に大火傷を負ったジョーは、施設にいるところを政界の実力者ウィルに引き取られる。ウィルは慈愛に満ちた養父としてジョーを育て、見事に彼を立ち直らせた。成長したジョーは21歳になり、今はウィルの仕事を手伝いながら、保安官事務所に勤務している。その大恩ある養父ウィルが、ジョーの目前で何者かに射殺される。ウィルの政敵でもある男の娘が誘拐され、その身代金取引を買って出たウィルが娘を保護した直後の出来事だった。養父の仇を討つべく、ジョーは一人真相を追及する。それが、ウィルの、人には知られたくなかったであろう暗い部分を、白日のもとに晒すことになろうとも。そしてその事件が、ジョーに途方もない試練と、大いなる成長を与えることになるとは予想もせずに…2002年度アメリカ探偵作家クラブ賞で最優秀長篇賞を受賞した、感動のミステリ。
著者等紹介
パーカー,T.ジェファーソン[パーカー,T.ジェファーソン][Parker,T.Jefferson]
ロスアンジェルスに生まれ、南カリフォルニアで育った。オレンジ郡のパブリック・スクールを卒業後、1976年にカリフォルニア大学アーヴィン校で英文学の学士号を取得。78年から新聞記者として働き、三度にわたってオレンジ郡のプレス・クラブから表彰されている。この記者生活で得た情報や経験を活かし、85年に『ラグナ・ヒート』で作家デビュー。同書はTVムーヴィー化されるなど成功を収めた。以後順調に執筆を続け、長篇第九作となる『サイレント・ジョー』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。カリフォルニア州フォールブルック在住
七搦理美子[ナナカラゲリミコ]
1960年生、津田塾大学国際関係学科卒、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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橋川桂
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