Hayakawa novels
サイレント・ジョー

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152084477
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

病院で医師から、ウィルを助けられなかったと告げられた。助けられなかった。その言葉は銃弾となってわたしの心臓を貫いた…赤ん坊の頃、実の父親に硫酸をかけられ顔面に大火傷を負ったジョーは、施設にいるところを政界の実力者ウィルに引き取られる。ウィルは慈愛に満ちた養父としてジョーを育て、見事に彼を立ち直らせた。成長したジョーは21歳になり、今はウィルの仕事を手伝いながら、保安官事務所に勤務している。その大恩ある養父ウィルが、ジョーの目前で何者かに射殺される。ウィルの政敵でもある男の娘が誘拐され、その身代金取引を買って出たウィルが娘を保護した直後の出来事だった。養父の仇を討つべく、ジョーは一人真相を追及する。それが、ウィルの、人には知られたくなかったであろう暗い部分を、白日のもとに晒すことになろうとも。そしてその事件が、ジョーに途方もない試練と、大いなる成長を与えることになるとは予想もせずに…2002年度アメリカ探偵作家クラブ賞で最優秀長篇賞を受賞した、感動のミステリ。

著者等紹介

パーカー,T.ジェファーソン[パーカー,T.ジェファーソン][Parker,T.Jefferson]
ロスアンジェルスに生まれ、南カリフォルニアで育った。オレンジ郡のパブリック・スクールを卒業後、1976年にカリフォルニア大学アーヴィン校で英文学の学士号を取得。78年から新聞記者として働き、三度にわたってオレンジ郡のプレス・クラブから表彰されている。この記者生活で得た情報や経験を活かし、85年に『ラグナ・ヒート』で作家デビュー。同書はTVムーヴィー化されるなど成功を収めた。以後順調に執筆を続け、長篇第九作となる『サイレント・ジョー』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞。カリフォルニア州フォールブルック在住

七搦理美子[ナナカラゲリミコ]
1960年生、津田塾大学国際関係学科卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

橋川桂

5
少女誘拐事件で身代金搬送役をつとめて殺された養父の仇を追う保安官補の物語。タフで優しくてストイックな主人公の、わりとスタンダードなハードボイルドものかと思ったら、意外というか、ちょっと独特の読み味。捜査の過程で明らかになっていく、養父の善人でばかりでもなかった側面。二度も「父」を失うことになった主人公の自分再発見のストーリーでもある。心暖まるというのとはちょっと違うけど、本当に独特な読後感を残してくれる一編。2018/03/26

がぁ

3
美しいハードボイルド。最後のびっくり話は要らないような気がする。ジョー以外の登場人物に深みがない。だから悪役が悪役として迫ってこない。全体的には長すぎるという点はあるものの、楽しみました。2014/05/24

こうてん

2
探偵作家クラブ賞なるものを受賞しているらしいので読んでみた。悪くはないんだけど、ちょっと長すぎるかな。正直、無駄部分をそぎ落として、半分くらいの長さでも充分。逆に、それくらいの方がストーリーも解りやすくなるし、主人公の魅力度もアップすると思うんだけど・・・・・・。2012/07/30

いぬ

1
すごくおもしろかった!!ジョーの強い精神力に驚き、ピュアな心に安心させられる。ウイルに幸せをもらったと感激していたら、まさかまさかの展開で、、、。人間の弱さや、ダメな部分を思い知らされ、それでも折り合いをつけながらクールに対処していく。ウイル夫婦との出会い、ジューンとの出会い、母の涙、良かった。2012/07/14

yooou

1
☆☆☆☆★2005/03/14

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