内容説明
本書では、人間が直接に看取できないほど微小な、小宇宙というべき生命の世界の、35億年にわたる進化のみちすじを可能なかぎり叙述している。新しい知見に導かれて、新版において二つの主要な改訂点が生じた。一つは、最も初期の真核生物の出現においては、微小管系の成立がミトコンドリアの共生的獲得よりも先に起こったという考えであり、もう一つは、クラミドモナスにおける中心小体・キネトソームの目覚ましい発見(Hallら、1989)が、これらの運動性能オルガネラの起原についての叙述を著しく補強したということである。
目次
7 共生創成
8 核と有糸分裂と波動毛
9 スピロヘータに由来する波動毛
10 ミトコンドリア
11 色素体における光合成
12 顕生代の成果
著者等紹介
永井進[ナガイススム]
平成9年12月24日死去
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