出版社内容情報
若手教師が急増するなか、その成長を支える「メンター」という存在は、
決して経験年数だけで自然に担える役割ではない。
本書は、若手教師支援の最前線に立つメンターたちの語りを丹念に拾い上げ、その難しさ、葛藤、工夫、
そして支援を通じて得られる気づきを、質的データに基づき描き出す。
メンタリングの理論、役割機能、事例分析、行政による支援の実態を丁寧に整理し、
従来あまり注目されてこなかった「支援者側の経験」に焦点を当てている点が特徴的である。
メンターが直面する困難や葛藤、また彼らの内省や成長のプロセスは、
若手教師支援の複雑性を理解するうえで示唆に富む。
若手教師支援に携わるすべての人に、新たな視点と実践のヒントを提供する一冊。
【目次】
まえがき
序 章
1.本書の問いおよび方法
2.本書の構成
3.本書における用語の使用・表記
第1章 若手教師支援をめぐる現状と課題
1.「大量退職・大量採用」時代の若手教師支援
2.若手教師という存在─レジリエンスという視点をもとに─
3.若手教師支援における「支援する側の教師」への着目
第2章 メンタリングに関する研究動向
1.多様な領域におけるメンタリング研究の展開
2.教育学におけるメンタリングへの注目
3.残された課題
第3章 若手教師支援においてメンターが果たす役割
1.メンタリングをめぐる近年の議論
2.メンタリングの定義
3.メンタリング機能の概念整理
4.初任者研修指導教員が果たす役割に関する事例研究
5.初任教師へのメンタリングにおいて複数のメンターが果たしている機能と役割意識に関する事例研究
第4章 メンターとしての経験に関する探索的検討
1.メンターが直面する難しさに関する先行研究
2.メンターへのアンケート調査の分析
第5章 メンターとしての経験に関する事例研究
1.調査の概要
2.インタビューから得られた結果の全体像
3.事例1:K指導教員のメンターとしての経験
─学校経営を念頭に置いた多方面への「調整」の重視─
4.事例2:L指導教員のメンターとしての経験
─若手教師の多様性に応じつつ学校全体で支援するための仕組みの構築─
5.事例3:M指導教員のメンターとしての経験
─若手教師の不安や負担を軽減するきめ細やかな配慮─
6.事例4:N指導教員のメンターとしての経験─学年の意向をふまえた支援の取捨選択─
7.事例5:O指導教員のメンターとしての経験
─長期的な視点で初任教師とともに伴走し、喜びを共有する─
8.事例6:P教諭らのメンターとしての経験
─メンターとしての不安を感じつつも、経験を糧として若手教師を支援する─
9.事例7:S教諭のメンターとしての経験
─若手教師と伴走しながら、その相乗効果を学校全体に広げる─
10.各事例から得られた示唆
第6章 メンターを支援する教育行政の役割
1.メンターへの支援や専門性開発をめぐる現状と課題
2.調査の概要
3.3つの地域における指導主事によるメンターへの支援
4.メンターを支援する教育行政の役割にみられる特徴
終 章
1.本研究から得られた示唆
2.本研究の限界と今後の研究への展望
引用・参考文献
初出一覧
あとがき
索 引
目次
序章
第1章 若手教師支援をめぐる現状と課題
第2章 メンタリングに関する研究動向
第3章 若手教師支援においてメンターが果たす役割
第4章 メンターとしての経験に関する探索的検討
第5章 メンターとしての経験に関する事例研究
第6章 メンターを支援する教育行政の役割
終章
著者等紹介
島田希[シマダノゾミ]
北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科博士後期課程修了、博士(知識科学)。現在、大阪公立大学大学院文学研究科准教授。主たる研究領域は教育方法学、カリキュラム研究、教師教育学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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