内容説明
苦情処理委員としての業務経験を通して、実際に申し立てられた苦情事例の検証と申立人への聞き取り調査を手がかりに、苦情が申し立てられる理由、申し立てられる事業者の共通した特徴、苦情を活かしたサービスの提供について具体的に提言。
目次
第1章 苦情と介護保険(「利用者主体」の介護保険;苦情と苦情解決システム)
第2章 苦情が申立てられる理由(苦情申立てに至るまでの経緯と申立人の「思い」;苦情申立ての特徴)
第3章 苦情申立ての内容と結果―20の事例から(訪問系サービス;短期入所系サービス;通所系サービス;認知症高齢者サービス;施設系サービス1(介護老人福祉施設)
施設系サービス2(介護老人保健施設))
第4章 苦情が申立てられた事業者の共通性(サービスの質と苦情申立て;事業者が陥っている共通した状況―苦情申立てに作用する9つの場面から)
第5章 苦情を活かした介護保険サービスの提供(苦情申立ての環境整備;組織としての対応;運営基準の徹底とサービスの質の向上;予測することの重要性;「誠意」あるサービスの提供)
著者等紹介
倉田康路[クラタヤスミチ]
1966年生。関西学院大学大学院博士後期課程社会学研究科社会福祉学専攻単位取得後満期退学。現在、西九州大学大学院教授、健康福祉学部長、佐賀大学、全国社会福祉協議会中央福祉学院など非常勤講師。博士(社会福祉学)、社会福祉士。日本看護福祉学会副理事長、社会福祉士国家試験委員、佐賀県地域福祉支援計画推進委員会委員長、福祉サービス評価センターさが評価委員会委員長、高齢者虐待防止ネットワークさが代表ほか、介護保険関係(佐賀県内)として、介護保険審査会委員、介護保険運営協議会委員、介護保険事業計画策定委員会委員、地域包括支援センター運営協議会委員、国民健康保険団体連合会介護サービス苦情処理委員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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