目次
第1章 聖俗理論の系譜
第2章 多元的現実をめぐって
第3章 非日常性研究の地平
第4章 世俗化の意味
第5章 超越性の存続
第6章 日常性の中の非日常性
第7章 日常化した非日常性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
13
非日常性をいかに捉えるか。非日常は日常との対比によって現れるのでまずは聖俗理論に始まりシュッツの多元的理論に至る。多元的理論は一般人が広く共有する世界観を日常とし、祭やライブを非日常と区別する。しかし単純な二分法ではなく音楽家にとって音楽が日常であるように日常と非日常の区分はあまり明瞭ではなく流動的であることが示されている。現代は容易に非日常へと跳躍が可能な時代でもある。2014/11/13
ああああ
1
現代社会において趣味や余暇の領域(スポーツ、音楽、旅行など)が重視されているのは、宗教のような制度化された究極的価値が後景にしりぞいたため、それに代わる非日常性への「跳躍」が求められているということにちがいない。つ まり非日常性への「跳躍」は、いつの時代でも日常性を相対化し、これを更新する役割を担っているのである。90 一見、自身で自らを支えきっているように見える日常性も、実は何らかの外的な拠り所を必要としている。しかしながらその拠り所は、非常に身近な日常化した非日常性の数々にしか見いだすことができない。2022/09/10
三津田
0
課題図書2014/10/27
ahchan_plus
0
「非日常」という概念の分類や、各思想家・社会学者の非日常の捉え方の紹介が主。現代人にとっての「非日常」の意味や重要性などの記述はおもしろかった。いかに「非日常」を日常から大きく跳躍させて楽しむか、といったテーマは興味深い。2012/04/12
-
- 和書
- アルコール・薬物の依存症