内容説明
野菜を対象とした研究に取り組んだ初期のころは店頭から購入した新鮮品を試料として成分分析を行い、食味や栄養素との関係から検討していたが、しかし、野菜に限らず、農産物の内容は品種、土壌条件、施肥内容、栽培技術、気象条件その他多くの要因により影響を受けるので、それらの視点から研究することの重要性を実感し、20数年間はとくに施肥条件との関係からの検討を続けてきた。本書はその間に得られた結果を中心にまとめたものである。
目次
1 農法と農産食品の品質
2 野菜の機能性
3 硝酸およびシュウ酸の問題
4 有機質肥料の施用と野菜の品質
5 水ストレスとトマト果実の成分
6 ハウスおよびマルチ栽培のホウレンソウの成分
7 栽培時期の異なるホウレンソウの成分
8 野菜栽培土壌の種類と特徴
9 土壌条件を生かした野菜づくり
著者等紹介
吉田企世子[ヨシダキヨコ]
1959年日本女子大学家政学部食物学科卒業、同大学院修士課程修了・農学博士(東京大学)。女子栄養大学講師、助教授、教授を経て女子栄養大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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