内容説明
本書では、社会変化をふまえて、障害をもつ子どもの保育について、次の2点について問題提起をしたいと考えた。ひとつは、障害をもつ子どもの将来を見通したサービス提供をするためには、何が必要かということである。2つめは、少子化対策との関連のなかで、保育者は家庭とどのように連携していけばよいかを考えるということである。これから障害をもつ子どもの保育に関わる方がただけでなく、保育・教育、保健、医療など子どもに関わるさまざまな分野の方がたと共に、手を携えてこの課題を探求していけることを願いながら本書を編集した。
目次
第1章 子どもの発達と障害の理解(子どもの発達;「障害」の意味)
第2章 障害をもつ子どもの発達理解のための基本的視点(障害をもつ子どもの理解;障害の特性と発達支援の留意点)
第3章 障害をもつ子どものいる保育風景(ことば遊びを楽しむ;音遊びを楽しむ ほか)
第4章 障害をもつ子どもの保育(子どもの発達権保障と保育;保育施策の動向と障害をもつ子どもの保育 ほか)
第5章 障害をもつ子どもの発達支援制度とその現状(障害をもつ子どもをめぐる発達支援制度;障害をもつ子どもの自己決定 ほか)
著者等紹介
水田和江[ミズタカズエ]
1948年山口県生まれ。1999年福岡県立大学大学院人間社会学研究科修士課程福祉社会専攻修了。現在、西南女学院大学短期大学部保育科教授
藤田久美[フジタクミ]
1965年山口県生まれ。2001年山口大学大学院教育学研究科修士課程修了。現在、山口県立大学社会福祉学部講師
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