内容説明
一九九一年のバブル崩壊後、日本経済の新しい課題として、「内需主導型経済構造への転換」とか「日本経済の復活と再生」ということが主張されるようになって久しい。本書は、一方で、バブル崩壊後の日本経済の推移をフォローしながら、他方で、その時その時の経済政策を分析・検証しながら、どこに政策のミスマッチがあり、なぜ日本経済が復活・再生できないままに今日に至っているか、またどうすれば日本経済がよみがえるかを明らかにすることを目的としている。
目次
第1章 日本経済の現状をどうみるか―目立つ強さと弱さ
第2章 平成不況から緩やかな回復へ―九〇年代の失敗から何を学ぶか、その一
第3章 消費不況から消費萎縮へ―九〇年代の失敗から何を学ぶか、その二
第4章 個人消費拡大による内需拡大への道筋―勤労者状態の分析を通じて
第5章 財政破綻をどう克服するか
第6章 トリプル不況をどう克服するか
最終章 資本主義をどうする―いい資本主義と悪い資本主義
著者等紹介
清山卓郎[セイヤマタクロウ]
1933年福岡市に生まれる、福岡市在住。現在、近畿大学九州工学部経営情報学科教授・大分大学名誉教授。九州大学経済学部卒・同大学院博士課程修了(1961年)。九州大学経済学部助手、九州国際大学法経学部講師・助教授・教授、大分大学経済学部教授を経て現在にいたる。専門は日本経済論、経済政策論、経営管理論
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