内容説明
本書は、21世紀の学校像を問いながら、これからの教師の在り方を明確にすることを基本コンセプトとした。大学に籍を置き教師教育に取り組んでいる研究者の方々から、小・中学校および高等学校の現場教師の方々まで、多彩な顔ぶれの執筆陣。それぞれの立場から、学校や子どもたちの現状把握をふまえて、この基本的コンセプトに関わって考察や提言を展開する。同時に、大学で教員免許を取得し、将来教職に就くことを希望する学生に、現代教師をめぐる「現状・課題・展望」を提示することによって、自己の教師像を明確にして、魅力ある教職のイメージを形づくる一助となることを願ったものである。すなわち、平成12年度実施の教育職員免許法で必修となった教職科目「教職の意義等に関する科目」(2単位)に対応した教科書(テキスト)としての性格をもたせようとしたものである。
目次
第1部 総論(これからの教師の在り方を考える;教師集団と教師文化;子どもの変容と教師 ほか)
第2部 実践編(教師の学年・学級経営;子どもと学びを創る;教師の食教育実践 ほか)
第3部 諸条件編(子育てと女性教師;教師のライフコースと力量形成;教師の法制上の地位と役割 ほか)