内容説明
「子どもの学び」のために、学校事務は、事務職員は何ができるか。具体的な実践例と、それを支える事務研究会や教育委員会の長年の連携・協働のもとでなされた京都市の学校事務改革のストーリーに迫る!第20回学事出版教育文化賞優秀賞受賞論文、増田真由美氏「子どもの学びを広げる事業マネジメントモデルの構築」を全文収録!!
目次
第1章 子どもの学びを広げる学校事務職員の挑戦
第2章 京都市立学校事務研究会の「あゆみ」と研修制度
第3章 京都市の学校財務制度改革
第4章 学校事務支援室の創設と教育委員会が果たしてきた役割
第5章 学校事務職員だからこそできる!さらなる実践・支援を目指して―「京都方式の学校間連携」の実践と、学校を支える取組
第6章 さらなる高みを目指す京都市の挑戦
資料 京都市の近年の学校事務にかかる取組状況
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キムカン
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学校事務に関する先進的な取り組みを学ぶために取り寄せた。京都市における学校財務制度の発展史として読む事ができる他、会計年度を超えて予算をやりくりできるいくつかの仕組み等、実務家にとって参考になる情報もたくさん盛り込まれている本だ。特に、小さな問題の解決に取り組む中で、次第に「あれもこれも」と関係者が巻き込まれながら当事者意識とモチベーションを高めていく過程が描かれている点は、本書の白眉だと思う。学校事務職員として学校の運営にどう関わる事ができるのか、こうした問いへの暫定的な一つの解答なのだと思われた。 2024/05/15