内容説明
公立小中高、特別支援学校全体の5.8%が教員不足、教員採用試験の倍率が2.6倍と過去最低を更新し続ける中、大学・学校現場は、教師をどう育てればいいのか―。現在・未来に通用する「教師の育て方」を、大学と学校現場からリアルに問う!
目次
序章 スタートはここから
第1章 教師教育は「誰が」担うのか
第2章 教師教育は「何を」すべきなのか
第3章 これからの教師モデルとは
第4章 教師教育者の専門性開発
第5章 教員養成が危機的な状況にある
終章 子どもたちの変化からこれからの教師教育を考える
著者等紹介
武田信子[タケダノブコ]
一般社団法人ジェイス代表理事。元武蔵大学人文学部教授。臨床心理士。ウェルビーイングな発達を保障する養育環境の実現とマルトリートメントの予防のために、対人援助職の専門性開発に取り組む。東京大学大学院教育学研究科満期退学。トロント大学、アムステルダム自由大学大学院で客員教授、東京大学等で非常勤講師を歴任
多賀一郎[タガイチロウ]
教育アドバイザー。神戸大学附属小学校を経て私立小学校に永年勤務。追手門小学校では8年間にわたって、若手教師の育成を手がけてきた。全国各地の学校現場に入って、指導するほか、親塾や絵本の会なども主催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン
26
教師不足。いよいよ本当に限界に到達したかと感じます。今年から教員養成大学の教壇に立っている同期の仲間たちと話をしていて、学生たちの状況、教える側の状況のリアルな話を聞くと、どこにこれからの教育の光を見出せばいいのか頭を抱えるしかありません。でも、なにか具体的な手を打ち始めないと。2022/07/02
Riopapa
5
教師教育に関わるようになったが、自分の経験と学生の教育をどうつなげればいいのか、試行錯誤している。あまりのんびりもしていられないと感じる。2022/10/12
ぺろりん
1
共感できる部分もあるが、さっと読み流して次に行く、という類の本。2022/12/08
おーいし
1
3章の終わりで「スーパーティーチャーがいると、学年は荒れるなと思いますね」、「レベルは確かに下がりますが、それでも学年全体として上手くいくように」、「みんなでやっていくにはどうしたらいいか」と教員それぞれが切磋琢磨して上を目指していくことの危うさにここまでストレートに言及してるのはすごいなと思った本。たしかに、そうなんだけれども、低きに合わせるを肯定してしまうのはどうなんだろうともモヤモヤ💭2022/10/05
kenji yabuta
1
研究者と実践家の教師教育対談。今後も若い教師が増え続ける。学校が一つのコミュニティとして機能しているか?教師の個性を活かしつつ個別に子供に対応する力をつけるには?教員は皆、教師教育の当事者だ。2022/08/18