目次
“巻頭対談”学習評価とは何か(田村学×西岡加名恵)
特別寄稿1 学習評価の歴史―「形成的評価」の視点から
パート1 評価を取り巻く課題のヒントを求めて
座談会 評価をめぐる学校現場の実態(石川晋×全国の教員)
特別寄稿2 「資質」「態度」「能力」という言葉の呪縛
パート2 子どもが主役の学習評価を実践する
パート3 評価を考えるための本
誌上レポート 通知表をやめた公立小学校の挑戦―神奈川県茅ヶ崎市立香川小学校山田剛輔学級
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あべし
3
現代の教育は、評価がしづらいのだろうか。ペーパーテストのみで評価ができる時代ではない。各単元ごとで示されている目標を達成しているかどうかは、テストのみでは測れない。 今回のテーマは、その点からもとても興味深く読むことができた。教師はどのように目標を設定し、評価をしていくのか。しかし、実は、今求められているような教育は50年近くも前から言われている。その頃から、評価方法は研究されており、50年前の資料でも、今の教育の評価に十分活かせるのだと思った。 一方、50年前から教育は進歩しているのかとも感じた。2023/01/08
U-Tchallenge
1
今回のテーマは「子どもが主役の学習評価」である。学習評価をするのは主に教師が行っている。また、この学習評価は評定をつけるための評価に往々にしてなりがちである。学習評価にはそのような側面はあるが、もっと子どもたちが学びに向かうための評価にできないか、というのが本書における全体的な流れであった。それは賛成である。しかし、言うは易く行うは難しである。少しでもヒントになるような論や具体案を読むことのできる内容であった。すぐにはできないので、自分の実践に落とし込める形をうんうんと考えたい。2022/12/26