内容説明
特別支援教育は本来すべての学校で行われるべきものですが、私学では国公立学校と比べ、さまざまな面で立ち遅れています。しかし、支援が必要な児童生徒は私学にも在籍しており、きめ細やかな支援のニーズも年々高まりつつあります。そのような中で、私学における特別支援教育はどのように進めていったらよいのでしょうか。私学は、建学の精神のもと、教員の異動もない環境で、多くは中学高校の6年間を見通した成長援助ができるなどの特徴があり、その面倒見のよさ、丁寧さに定評があります。本書では、私学における特別支援教育の現状と課題から、担任、学年、学校全体での具体的実践を紹介しています。本書をヒントに、各校の特徴を活かした、私学ならではの特別支援教育が展開していくことを切に願います。
目次
第1章 私学における特別支援教育の現状と課題
第2章 私学の特徴と特別支援教育の可能性
第3章 私学における特別支援教育の個別支援の実際
第4章 私学における特別支援教育の体制づくりの実際
第5章 私学における学校体制としての支援の進展
第6章 私学における特別支援教育推進のための展望
著者等紹介
〓橋あつ子[タカハシアツコ]
早稲田大学教育・総合科学学術院(大学院教育学研究科)教授。川崎市立小学校教諭として、重度重複障害児学級、障害児学級、通常の学級を担任。その後、川崎市総合教育センターで、教育相談、特別支援教育システム構築に携わり、川崎市立小学校教頭、同大学准教授を経て現職。現在、臨床心理士、特別支援教育士スーパーバイザーとして、幼稚園から高校まで、巡回相談、校内研修などでかかわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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