内容説明
「義務教育最後の1年間を使って、みんなで1冊の写真集を作ろうか」ある日、教室にやってきたプロの写真家さん。そこから、北海道・上士幌中学校の生徒たちの冒険が始まる。写真家さんは、上手い写真の撮り方は教えてくれないし、担任の石川先生は、にこにこ笑って見ているだけ。15歳の少年少女たちが学校中を駆け巡り、最後に見つけた景色とは―。
著者等紹介
小寺卓矢[コデラタクヤ]
写真家、写真絵本作家。1971年、神奈川県生まれ。北海道や本州の森林をフィールドに、森に息づくいのちの輝きを写真に収めている。書籍等で作品を発表するほか、各地の学校や図書館等でスライド上映講演、写真絵本づくり講座、音楽家とのコラボ公演等を多数行う
石川晋[イシカワシン]
中学校教師。1967年、北海道旭川市生まれ。北海道教育大学大学院修士課程・国語科教育専修修了。1989年北海道中学校教員として採用。以降、オホーツク、旭川、十勝の中学校を歴任。現在、北海道上士幌町立上士幌中学校。学生時代より授業づくりネットワーク運動に参加し、2013年3月よりNPO法人授業づくりネットワーク理事長。2015年度は全国20ヶ所以上を回って研修会を実施。日本児童文学者協会会員、北海道子どもの本連絡会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Arick
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僕は何を撮るだろうか。 僕は彼が何を撮るか分かるだろうか。 分かる必要はあるだろうか。 とか 教室って、学校っていいなあって とか 好きな写真はどれかな とか考えた2016/12/20
BECCHI
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石川先生の考え方が伝わってくる本になっていた。子どもたちが、試行錯誤する様子こそ、成長の過程としてとても大切にしていることを感じた。たくさんのゲストティーチャーを呼んでいることもステキだなぁと思った。子どもたちの試行錯誤を大切にするけど、先生の準備はきちんとしていることも伝わってくる。例えば、写真集を準備したり、写真を印刷したり。丸投げでなく、きちんとサポートしていることが暖かさに感じる。素敵な本だった。買ってよかった?2018/04/15