本気の教育改革論―寺脇研と論客14人が語るこれからの教育

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784761922733
  • NDC分類 373.1
  • Cコード C3037

内容説明

大阪の「橋下教育改革」、教育再生実行会議と「安倍教育改革」、道徳の教科化、キャリア教育、高校改革、大学改革、高大接続改革、グローバル人材、教育委員会制度見直し、探究型学習、シティズンシップ教育、チーム学校、そしてアクティブラーニング…。近年の教育改革をめぐって、寺脇研と現場・行政・研究者14人が熱く語る。

目次

教育改革の本質を問う―前川喜平(文部科学事務次官)×寺脇研
コミュニケーション力とは何か―平田オリザ(劇作家・演出家)×寺脇研
民主党政権が目指したこと―鈴木寛(文部科学大臣補佐官・元文部科学副大臣)×寺脇研
大阪の教育改革―藤原和博(奈良市立一条高等学校長・元大阪府知事特別顧問)×寺脇研
教育再生実行会議の論理―貝ノ瀬滋(教育再生実行会議委員・前三鷹市教育委員長)×寺脇研
今、組合は―加藤良輔(前日本教職員組合中央執行委員長)×寺脇研
文科行政のこれまでとこれから―徳永保(筑波大学教授/学長特別補佐)×寺脇研
文科行政の現場は今―浅田和伸(文部科学省大臣官房審議官)×寺脇研
子どもの今をめぐって―汐見稔幸(白梅学園大学学長)×寺脇研
安倍「教育再生」を振り返って―広田照幸(日本大学教授・日本教育学会会長)×寺脇研
キャリア教育の推進をめぐって―児美川孝一郎(法政大学教授)×寺脇研
アクティブ・ラーニングが切り開く未来―本間正人(京都造形芸術大学教授/副学長)×寺脇研
高校改革の論点は―荒瀬克己(大谷大学教授)×寺脇研
若者の可能性―今村亮(認定特定非営利活動法人カタリバ)×寺脇研

著者等紹介

寺脇研[テラワキケン]
1952年、福岡県生まれ。1975年、文科省(当時)へ入省。文部省初等中等教育局職業教育課長、広島県教育委員会教育長、文部省高等教育局医学教育課長、生涯学習局生涯学習振興課長、大臣官房政策課長、文部科学省大臣官房審議官生涯学習政策担当、文化庁、文化部長などを歴任。いわゆる「ゆとり教育」の広報を担当し「ミスター文部省」とよばれる。06年に退職後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

28
12年以降に、元文部官僚、臨教審の方針にのっとり「生きる力」教育と現場の権限の拡大を推進してきた寺脇氏が、教育行政に関わる人々を中心とした14人と行った対談を収録。外からは臨教審や教育再生会議と中教審との違いなんてなかなかわからないけれど、官僚や組合、民間委員経験者たちによる現場の話が多く、政策決定と実行の内実がよくわかる。誰かが決めた「正解」が有効に機能することなどない世の中、政治に関わる本には珍しく、巡りめぐって自分も政策決定に関与することもありうるのだと思えるような、そんな自己効用感が得られる一冊。2017/10/12

夕張西瓜

3
現在の我が国の教育政策は、中曽根内閣時の臨教審答申が起点になっていることが要所要所で語られています。また、近年よく耳にするアクティブラーニングやキャリア教育、道徳教育等の意義について国等で真剣に議論している立場の方の考え方を知ることができるのは良かったです。特に印象的なのはキャリア教育の章での著者寺脇氏の話(p214)で、医者になりたいが学力が足りない教え子のいる先生への言葉です。正直ハッとしました。2017/06/15

Hachi_bee

1
対談相手によって、 @ken_terawaki 氏の話す量(対談相手との割合)などが変化する。また、対談相手それぞれがそれぞれのバックボーンをもって話すので、14種類の全く違う話を聞けた感じ。寺脇氏同様文科省出身の方の話はわかりやすかった。きっと、寺脇氏との呼吸が合っていたのだろう。貝ノ瀬氏、加藤氏との対談も面白かった。藤原氏の主張は、なるほど藤原氏らしいと納得。奇兵隊の今はどんななんだろう。 憲法前文の理想を実現するために、国には頑張って欲しい。2016/09/25

へいちゃん

0
巻頭の前川前次官との対談がウリの本書。文科省ゆとり派官僚にとって中曽根臨教審というものがいかに諸刃の刃であったか、ということがよくわかりました。最近の教育学者には大きな理念が無いと嘆き、新自由主義的な首長による教育介入に反対の立場を示す寺脇氏。もしかして、戦後民主主義という大きな物語を懐旧している?2017/08/29

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