出版社内容情報
叱り上手になろう。生徒指導と「叱り」は切っても切り離せないもの。「叱り」を理論的に分析し、カウンセリングを活かした上手な叱り方を伝授する。
内容説明
本書は、「叱る」指導の教育的意義を再確認し、カウンセリングの視点に立った子どもを育てる「叱り」の実践のあり方について、調査研究資料や教師の実体験に基づいて解説した教師用専門書である。客観的調査資料に基づいて、「叱り」の内容(意義)とその教育的効果について数量的に分析し、その教師研修プログラムを開発し、実践的に試行した。
目次
第1章 「叱る」生徒指導の意義(「叱る」指導の見直し;「叱る」指導の教育的意義)
第2章 「叱る」生徒指導の実態と課題(「叱る」ことは悪いことか;「叱る」教師役割の重要性 ほか)
第3章 カウンセリングの視点に立脚した「叱り」(「叱り」とカウンセリングおよび心理療法の接点;生徒指導事例に見る「対決」の教育的効果 ほか)
第4章 体験的に学ぶ「叱る」生徒指導実践(失敗から学んだ小学校における「叱り」;中学生を「叱る」難しさから学んだこと ほか)
第5章 カウンセリングを活かした「叱る」生徒指導教師研修プログラム(教師の「叱り」観と「叱り」方はどのように形成されるのか;「叱り」研修プログラム開発の必要性 ほか)
著者等紹介
上地安昭[ウエチヤスアキ]
1969年、広島大学大学院博士課程単位取得退学(教育学博士)。広島大学教育学部助手、同大学保健管理センター講師・助教授を経て、1975年、米国ミシガン大学客員研究員(2年間)。1984年、兵庫教育大学助教授、1989年より、兵庫教育大学教授(臨床心理学専任)(現職)。1997年、兵庫教育大学附属中学校長(3年間)。1998年、兵庫県立教育研究所・心の教育総合センター所長(現兼職)。2001年、兵庫教育大学附属発達心理臨床研究センター長(2年間)。2002年、大学評価・学位授与機構大学評価員(現兼職)
西山和孝[ニシヤマカズタカ]
1961年大分県生まれ。南山大学外国語学部英米科卒業。兵庫教育大学大学院学校教育研究科(生徒指導コース)修士課程修了。大分県立別府羽室台高等学校、大分県立大分中央高等学校を経て、現在、大分県立豊府高等学校に勤務。英語科教諭。2年生のルーム担任
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