内容説明
その「働き方改革」ちょっと待った!働くルールの世界基準はこれだ。「先進国」に例をみない賃金格差と長時間労働を斬る。
目次
第1章 社会正義の新しい時代へ
第2章 ジェンダー平等の促進
第3章 雇用保障のルール
第4章 人間らしい労働時間をめざして
第5章 世界がみとめる最低賃金制の役割
第6章 「官製ワーキングプア」をなくす…公契約法・条例
第7章 公務労働の国際基準とはなにか
第8章 公務員の労働基本権保障はどう発展してきたか
第9章 企業の社会的責任/ビジネス分野における人権擁護
第10章 労働者のたたかいがルールをつくってきた
著者等紹介
筒井晴彦[ツツイハルヒコ]
1954年、神戸生まれ。働きながら大阪外国語大学二部(当時)英語科卒業。労働者教育協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
43
長時間過密労働が当たり前で、過労死も生み出す日本社会において、8時間働けば普通に生活できるようにしていくことは急務です。そのためにもディーセント・ワークの考え方が重要であり、働く意味そのものを考えないといけないのだと思いました。本著は国際比較も豊富で、ILO条約から見た日本の姿も考えることができます。世界的に見ても日本は異常なんだなと思いました。2019/05/22
ゆう。
32
安部政権は「働き方」改革と称し、働くルールを規制緩和する方向で改革を進めています。そうしたもとで過労死が生まれ、長時間過密労働が当たり前になっています。本著は、8時間働けば普通に暮らし、生活ができる社会の実現をすることの必要性を訴えています。ILO各条約や世界との比較なども豊富で、日本の異常さがよくわかりました。2019/05/22
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