出版社内容情報
「首相の専権事項」とは「伝家の宝刀」などと言われる衆議院の解散。「国民に信を問う」と言いつつ、実際には時の与党が有利な時期に、あるいは与党内の派閥抗争によって、恣意的に解散・総選挙が行われてきた。本書は日本の政治史・衆議院解散の歴史を振り返りながら、「7条解散」がどの程度正当化できるかを考える。
【目次】
はじめに
第1章 69条解散と7条解散
1 69条の解釈をめぐって
2 7条の解釈をめぐって
3 7条解散の主語は内閣総理大臣?
第2章 日本国憲法下における解散の状況
1 日本国憲法施行前の解散
2 日本国憲法施行後の解散
第3章 諸外国の解散制度
1 解散制度のない国
2 解散制度のある国
第4章 7条解散に縛りをかけるための提案
1 7条解散と選挙制度
2 「7条解散説」と憲法73条
3 7条解散の制限策
おわりに



