内容説明
オバマとアメリカの良識は、格差是正に挑戦中!ピケティ『21世紀の資本』をベストセラーにした米国世論を背景に、「中間層重視の経済学」をかかげるオバマ政権は、雇用、住宅、医療、教育の改革に着手し、累進課税をすすめる。一方、日本は「世界一企業が活動しやすい国」を語り、法人税減税、消費税増税、派遣労働拡大、残業代ゼロ・労働時間無制限へと進むのか?
目次
1 世界経済危機はどうなったのか(経済危機はいかにして勃発したのか;ブッシュ政権とサブプライムローン危機;オバマ政権の誕生と危機対策;オバマ政権の政策実行を阻む下院議会多数派共和党;「財政の崖」と議会共和党の危険な瀬戸際作戦を乗り越えて)
2 『中間層重視の経済学』とは何か(オバマ政権の経済政策の基本理念;オバマ政権による経済政策の実施;潜在成長能力を増大させ、いかにして持続的経済成長をはかるのか;経済的機会の促進にとって貧困対策はどのような意味をもつのか)
3 世界経済危機と日本の政権交代(日本の構造改革と格差社会の形成;日本の民主党政権はなぜ短命だったのか)
4 アベノミクスとは何か―日米経済政策の比較検討からみえるもの(第2次安倍晋三内閣の誕生とアベノミクス;アベノミクスの中長期戦略;日米経済政策の比較検討)
著者等紹介
萩原伸次郎[ハギワラシンジロウ]
1947年京都市生まれ。1976年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。1978年横浜国立大学経済学部助教授。1989年同経済学部教授。1990年~1991年米国マサチューセッツ大学経済学部客員研究員。2000年~2002年横浜国立大学経済学部長。2013年退職。現在、横浜国立大学名誉教授。神奈川県労働者学習協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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jj