出版社内容情報
「はりねずみのルーチカ」シリーズ10冊目は、トゥーリのかくされた過去のお話です。
ある春の夜、フェリエの桜の森で夜桜パーティーが開かれます。
花見でみんながにぎわうなか、トゥーリが、一本の古くて大きな桜の木の下にだけ、誰もすわっていないことに気がつきます。
その理由をルーチカたちにたずねると、その桜の木の下にうめられているという、ある宝の石の伝説を聞かされます。
フェリエの国には、実は大切な宝の石が三つかくされていて、そのひとつひとつが、フェリエの国の平和と豊かさを
守ってくれているという伝説があること。そしてもしも、その石がなくなってしまったら、
フェリエの国にわざわいがおこるかもしれないことを。
そんなとき、夜桜パーティーの余興として、手品を見せてくれるという旅人の手品師がやってきて……。
内容説明
「フェリエの国には、たいせつな宝の石があとふたつあるのよ。その三つの石が、フェリエの国を守っているといわれているの。」小学中級から。
著者等紹介
かんのゆうこ[カンノユウコ]
東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業。児童書多数発表
北見葉胡[キタミヨウコ]
神奈川県生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。2005年、2015年に、ボローニャ国際絵本原画展入選、2009年『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(作・小手鞠るい/講談社)が、ボローニャ国際児童図書賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
20
最初に最終巻を読んでしまった訳ですが、いよいよシリーズ未読の9巻1冊になってしまい寂しく思います。今回もジワリジワリと心に沁み入りました。トゥーリの秘密が明らかになり涙がウルウル…。これまでのトゥーリの寂しさ、苦しさを思うと胸が苦しくなります。胡散臭いと思ってた手品師はやはりー。「どこからきたとか、だれだとか、そんなこと、ちっともたいしたことじゃないよ!」と きっぱり言ったみんなに拍手を送りたい気持ちに。大事な仲間、皆んな素晴らしい友達❕また10巻を再度読んでみたく思います。大好きなシリーズです。2021/12/31
anne@灯れ松明の火
18
シリーズ10(上下巻を5・6と数えるらしい)季節に合わせて、ゆっくりと読んでいたが、新刊が出たので、3冊まとめ借り。副題通り、旅人トゥーリの秘密、過去がいよいよ明かされた。それは何と哀しく、切ないものだったことか! 深い傷、誰にも頼れずたったひとりでやらねばならない使命を負ったトゥーリ。今回の出来事でも、ギリギリまで追いつめられる。トゥーリを救うものは何? 最後は、ルーチカたち、そしてトゥーリの言葉に胸が揺さぶられる……。トゥーリが登場した巻を再読したくなった。2022/11/08
カナティ
12
★★★★★2021/12/26
頼ちゃん
10
このシリーズは子どもたちにとても人気があります。私は1巻の次にこの巻を読んでしまいましたが、素敵なお話でした。絵も素敵です。桜の花も美しいし、119ページのトゥーリの顔がすばらしい。2020/10/31
麻ノ葉
7
恥ずかしながら、ルーチカシリーズを読んだことがなかったので、新刊を最初に読んでしまったことに半端ないやってもうた感がある。 この世界観が好きな子はずっと追ってしまうやつ。1巻目から読むかどうか……悩む。2020/08/07