内容説明
21世紀を迎えた現在、破局的混迷の観を呈する日本資本主義の政治・経済・社会を直視し、科学的社会主義の基礎理論から現代的課題を解明する。
目次
第1章 人権思想の歴史性と普遍性
第2章 マルクス・エンゲルスの人間観と人権思想
第3章 感情と認識―社会的実践とのかかわりで
第4章 現実の精神的反映としての宗教
第5章 イデオロギー概念の位相
第6章 エンゲルスにおける民族観の発展
第7章 環境倫理学と民主主義
第8章 財界の二一世紀戦略と対米従属―「ゼネコン国家」とグローバリゼーション
著者等紹介
鰺坂真[アジサカマコト]
1933年生。関西大学名誉教授
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感想・レビュー
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ゆう。
25
2001年初版。ソ連・東欧型の「社会主義」が崩壊してから、マルクス主義理論は古くなったとされるなかで、科学的社会主義に基づくマルクス・エンゲルスの史的唯物論は、現代社会の諸矛盾にどのように羅針盤を示しているのか考察できる内容となっています。特に人権思想については、社会発展の道筋と人権獲得の人民の闘い(階級闘争の視点)がなければ、超歴史的なものとしての人権論や日本の伝統社会の中では人権は合わないといった復古主義的な歴史観とも結びつき、なぜ人権が人々の権利拡大のために重要なのか考えることは難しいと学びました。2018/01/11
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