内容説明
日本という国は、庶民が神さまを信じ、自然と調和したしなやかな国づくりによってつくられてきた。日本古来の国土開発の姿を読み解き、現代の国づくりの方途を問う意欲作。
目次
地文学事始―日本人の国づくり
国ぼめから歌枕へ―飛鳥はいかにつくられたか
秋津洲の山と川と神々―奈良盆地はいかにつくられたか
盆地と水脈がつくった庭園都市―京都盆地はいかにつくられたか
小盆地宇宙の昔と今―津山盆地はいかにつくられたか
海と川とクリーク―筑紫平野はいかにつくられたか
姥が岳の大蛇伝説と豊後緒方氏の地域開発―豊後・緒方はいかにつくられたか
山を結ぶ駅路―東山道はいかにつくられたか
人と自然との闘いと共生―甲府盆地はいかにつくられたか
古河公方の天と地、あるいは乱の地文学―関東平野はいかにつくられたか(中世編)
大河川に挑む―関東平野はいかにつくられたか(近世編)
仏さまが輪中をつくり、神さまが人々を守った―濃尾平野はいかにつくられたか
著者等紹介
上田篤[ウエダアツシ]
1930年生まれ。京都大学工学部卒業。建設省技官、京都大学助教授、大阪大学教授、京都精華大学教授を経て、現在、地文学研究会主宰。専門、生活空間学
中村良夫[ナカムラヨシオ]
1938年生まれ。東京大学工学部卒業。日本道路公団技師、東京工業大学教授、京都大学教授を経て、東京工業大学名誉教授。工学博士。専門:景観工学、地域計画学、国土運営学
樋口忠彦[ヒグチタダヒコ]
1944年生まれ。東京大学工学部土木工学科卒業、同大学院工学系研究科博士課程修了。新潟大学教授を経て、京都大学大学院教授(工学研究科都市環境工学専攻)。専門、景色学、都市・地域設計論。サントリー学芸賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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風見草
muny