内容説明
日本の現行制度の限界をえぐり、改革の方向を指し示す初めての書。都市とその他の土地利用の共存、田園の市街化、市街地の中の農地、既成市街地の民間開発といったテーマを中心に、制度がどのようにつくられ、運用されてきたか。高度経済成長期以降の変遷を検証。規制と分権、計画と自治という、現状では対立を生じやすい問題の統合の可能性を探る。行政による規制・誘導の計画から、市民による計画協議を組みこんだ制度改革への方向を提案する。都市計画学会賞受賞。
目次
第1章 都市計画の課題が変わる
第2章 土地利用計画の総合化の試み―国土利用計画法の可能性
第3章 市街化の成熟を迎えた田園地域―線引き制度の改革
第4章 市街地の中の農地の行方―生産緑地と宅地化農地
第5章 既成市街地の民間開発誘導―再開発地区計画の課題
第6章 土地利用の制度改革の方向