出版社内容情報
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小説家・平野啓一郎さん推薦!
「ニューヨークで今起きているこの新しい政治的潮流を刮目して見るべし!
何が人々を変え、また人々が何を変えようとしているのか。
そして、考えよう。日本もいかに変わることが出来るかを。」
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グローバル資本主義の首都ニューヨークの市長に、急進左派の!?民主社会主義者、ゾーラン・マムダニ氏が就任へ!生活苦の労働者・若者の支持を集める背景や氏の人物像、家賃凍結/公共バスや子供保育の無償化/市所有スーパーマーケットの展開/富裕層・大企業増税等の政策を解剖し、他都市やワシントン政治への影響を展望。
【目次】
■■序 ●なぜ今、社会主義市長がニューヨークに?
社会主義者、イスラム教徒、若者──異例づくしのNY市長
既得権益に抗う生粋のヒューマニスト
ニューヨークをアフォーダブルに──労働者・若者の心を掴んだ公約
“マムダニ現象”が予感させる進歩主義の到来
10万人の若者ボランティアと戦い抜いた選挙戦
「何かを起こすこと」に参加したい新世代たち
COLUMN 「民主社会主義」?
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■■1章 ●社会主義への土壌 過剰な「場所の商品化」に苦しむ労働者と若者
■「スーパー」の域に達したジェントリフィケーション
■喧伝された“街区の格上げ”と闘争の始まり
「ディストピアのニューヨーク」と〈I? NY!〉運動
市政と不動産業者の結託
激変したダンボ
ビッグテックの台頭で決定的に追い込まれた労働者家庭
■整った舞台で飛躍するアメリカ民主社会主義者(DSA)
「ジェントリフィケーションへの闘士」を自認するDSAの州議会議員たち
パワーエリートによる「クールな消費文化」の裏側で
象徴的な事件となったAmazon撃退運動
「場所の商品化」を急かすジェントリフィケーションの本性
官製ジェントリフィケーションと「大きな政府」
大きな政府 ? 小さな政府 ? 大きな政府
■半世紀に6代の市長が残した「遺産」と「宿題」
デイビッド・ディンキンズ──扱い損ねた騒動が現在の「政治資産」に
エドワード・コッチ──民間依存の都市再生への傾倒
ルドルフ・ジュリアーニ──警察力で「安全になったニューヨーク」を演出
マイケル・ブルームバーグ──規制緩和と大規模都市開発で目指した「贅沢都市」
ビル・デブラシオ──リベラル派の期待を背負いつつも苦戦
エリック・アダムス──醜態続きの反面教師
そして〈聞く耳〉を持つ人としてのマムダニへ
COLUMN 市長ディンキンズの「秘話」
COLUMN ジェントリフィケーションと小説・カルチャー
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■■2章 ●なぜ社会主義者になったのか? ヒューマニズムの洗礼を受けたエリートセレブ
■エリート社会主義者を育てた家庭環境
「ウルトラセレブ」でヒューマニストの両親
母は著名な映像作家──インド生まれの俊才
父はコロンビア大学教授──植民地主義批判で名声
崖の上に暮らし、崖の下との格差を知った少年時代
「特権階級に属している」という皮膚感覚
アフリカからマンハッタンへ──政治に目覚めた高校・大学生活
今に至る「宿題」を得た住宅コンサルタント時代
ラップダンサーとしての顔
祖母はストリートチルドレンの救済活動家
■アメリカ人にな
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- 存在証明 角川文庫



