出版社内容情報
パリが取り入れた注目政策の提唱者による好著
『The 15-Minute City - A Solution to Saving Our Time』待望の邦訳!
ミラノ、ポートランド、メルボルン、ブエノスアイレス、釜山、スース、クリーブランド、スコットランド、イル・ド・フランス――
近さと便利さを最大化する挑戦は、世界でもう始まっている。
「15分都市」とは、徒歩・自転車・公共交通で15分以内にアクセスできる範囲に、生活に必要な機能・サービスを集約させる都市構想だ。移動のストレス、孤立といった現代の働き方や暮らし方の課題だけでなく、気候変動や大気汚染といった地球規模の社会問題に取り組むアプローチとしても注目を集めている。
フランス・パリ市のアンヌ・イダルゴ市長が選挙公約として掲げたことで話題を呼んだこのアイデアは、どうして生まれたのか、なぜ今の世界に必要なのか、そしてどうすれば実現できるのか? ミラノ、ポートランド、メルボルン、ブエノスアイレス、釜山、スース、クリーブランド、スコットランド、イル・ド・フランスなど、先駆けて都市政策に取り入れる世界10以上の都市・地域の事例を紹介しながら、提唱者自らが実践に向けたポイントを解説した『The 15-Minute City - A Solution to Saving Our Time』、待望の邦訳。日本の読者に向けた序文も特別に収録した
【目次】
序文
日本語版の序文
はじめに
1章 私たちは、今、ここで変わらなければならない
2章 分断された都市を旅する
3章 都市時間の歴史
4章 時間の地理学
5章 将来を再興するために過去を探索する
6章 都市の「かたち」「リズム」そして「時間」
7章 都市の変化、その50年を読み解く
8章 15分都市の創成期
9章 15分都市:近接革命
10章 ポルト・ド・パリ計画と15分都市の出現
11章 パリと15分圏都市のグローバル展開
12章 ミラノ:近接して暮らす
13章 ポートランドの持続可能性への道
14章 クリーブランドと自動車産業
15章 ブエノスアイレスの未来――近接性と持続可能性
16章 スース:都市圏レベルで近接性を実現する
17章 メルボルン――20分都市のパイオニア
18章 釜山――豊かな近接性に向かうテクノロジー・スマートシティ
19章 小さな町も触発されている
20章 スコットランド/イル・ド・フランス:明日の20分圏都市
21章 デジタルテクノロジーと人々の受け止め方
おわりに 明日の都市を慈しむ――豊かな近接性が要になる
あとがき 都市と私たちの未来をもたらすものとは?
訳者あとがき
索引
内容説明
パリが取り入れた注目政策の提唱者による好著『The 15‐Minute City』待望の邦訳!徒歩・自転車・公共交通により15分でアクセスできる範囲に生活機能を集める「15分都市」構想。孤立から気候変動まで地球規模の課題に挑むアイデアを先駆けて実践する、パリ、ミラノ、ポートランド、メルボルン、ブエノスアイレス、釜山、スース、クリーブランド、スコットランドなどの都市政策について、提唱者自らが解説。近さと便利さを最大化する挑戦は、世界でもう始まっている。
目次
私たちは、今、ここで変わらなければならない
分断された都市を旅する
都市時間の歴史
時間の地理学
将来を再興するために過去を探索する
都市の「かたち」「リズム」そして「時間」
都市の変化、その50年を読み解く
15分都市の創成期
15分都市:近接革命
ポルト・ド・パリ計画と15分都市の出現
パリと15分圏都市のグローバル展開
ミラノ:近接して暮らす
ポートランドの持続可能性への道
クリーブランドと自動車産業
ブエノスアイレスの未来:近接性と持続可能性
スース:都市圏レベルで近接性を実現する
メルボルン:20分都市のパイオニア
釜山:豊かな近接性に向かうテクノロジー・スマートシティ
小さな町も触発されている
スコットランド/イル=ド=フランス:明日の20分圏都市
デジタルテクノロジーと人々の受け止め方
著者等紹介
モレノ,カルロス[モレノ,カルロス] [Moreno,Carlos]
コロンビア生まれのフランス人科学者。パリIAE‐ソルボンヌ大学(パンチオン)・ビジネススクール准教授。ETIラボ(Entrepreneurship‐Territory‐Innovation Chair)の共同設立者兼科学ディレクター。インテリジェント制御による複雑系システムのモデリングに根ざした学際的な国際研究者であり、都市と生活の質の向上の分野で先駆的な貢献をしてきたことで著名である。「15分都市」のコンセプトで世界的に評価されている
矢作弘[ヤハギヒロシ]
龍谷大学名誉教授兼研究員。博士(社会環境科学)。横浜市立大学卒。日本経済新聞ロサンゼルス支局長、編集委員を経て大阪市立大学、龍谷大学教授。この間オハイオ州立大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)客員研究員
大谷悠[オオタニユウ]
まちづくり活動家・福山市立大学都市経営学部准教授。1984年東京に生まれる。2010年単身渡独。旧東独の都市ライプツィヒの空き家で、2011年に仲間とともにNPO「日本の家」を立ち上げ、以来日独で数々のまちづくりやアートプロジェクトに携わる。2019年東京大学新領域創成科学研究科博士後期課程修了、博士(環境学)。山手の空き家を「迷宮堂」と名づけ、仲間とともに改修し、国籍も文化も世代も超えた人々の関わり合いの場にしようと活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。