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出版社内容情報
資源枯渇や廃棄問題を抱え、転換を迫られるファッション産業への提案。これからは微生物を培養して服をつくり、コンピュータ・アルゴリズムで生産・消費を最適化し、バーチャルな世界とも共存しつつ、大量生産・新品・所有の概念を変えていく。持続可能な地球とファッションの未来を共有し、具体的に動き出すための手引き。
内容説明
バイオマテリアル、コンピュテーショナル・デザイン、バーチャルファッションが、「大量生産」「新品」「所有」の概念を変えていく。持続可能な未来を共有し、実現するための提案。
目次
第1章 サステナブル・ファッションとは何か
第2章 生分解・再生するファッションデザイン:バイオマテリアルとサステナビリティ
第3章 最適化するファッションデザイン:コンピュテーショナル・デザインとサステナビリティ
第4章 脱物質化するファッションデザイン:バーチャルリアリティとサステナビリティ
第5章 循環化するファッションデザイン:新品であること以外の価値を生み出せるか?
第6章 次世代ファッションデザイナーの育成が始まっている
著者等紹介
水野大二郎[ミズノダイジロウ]
1979年生まれ。京都工芸繊維大学未来デザイン・工学機構教授、慶應義塾大学大学院特別招聘教授。ロイヤルカレッジ・オブ・アート博士課程後期修了、芸術博士(ファッションデザイン)。デザインと社会を架橋する実践的研究と批評を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maho
1
SDGsも含めこう言うのってリサイクルやエコ素材に焦点を当てて語られがちだと思っていたけれど、時代は進んでいたんだなと分からせられてしまった…アバター用の服やアクセをファッションに包含する発想、廃棄面積を最小~ゼロにした服のデザイン性の(思った以上の)良さ…日々情報を更新しないと置いてかれる(自戒)2023/01/03
KakeruA
0
著書の水野氏による「サーキュラーデザイン」と案せて読みたい一冊。環境負荷の高いファッション産業の「グリーンウォッシュ」とは異なる形で、ありうるサステナブルなファッションのあり方を問う。共著のSynfluxらが手掛ける廃棄を減らすアルゴリズムを用いたパターンメイキングや、アルゴリズム同様に人間以外との共創手段として可能性を見出すバイオマテリアルなど欧米中心に重ねられた実践が多数紹介される。SF小説さながらに起こりうるシナリオをもとにした、新たなファッションデザイナーのあり方は読者我々の行動の背中を押す。2022/12/02