出版社内容情報
目を見張るようなサウナブームに沸く日本。その現象を一歩引いて観察すると、施設も、 過去の歴史も、マーケットも、そして愛好家も、活気とクリエイティビティに溢れている。本場の国フィンランドに暮らすサウナ文化研究家が、日本サウナのオリジナリティを徹底解剖し、すべての読者を熱いブームの舞台裏へと誘う新鮮な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
92
日本人にかかると、本場フィンランド人も驚くような発想で、サウナを日本独自の文化にしてしまう。今はまだブームとしか言えないけれど、そもそも風呂も「むろ(蒸ろ)」が元で、奈良時代から蒸気浴を実践していたことがわかっている。風の文字が当てられるようになったのは、12世紀から。湯に浸かる入浴法は、江戸時代中後期以降のこと。日本で1960年代からあったサウナは、おっさんがむれてるイメージだったのが、2010年代以降はドラマ「サ道」の後、女性の愛好家が急激に増えてから。こんな色々なサウナがあるなら、サ旅に出たくなる。2022/04/04
Yasuhiro
1
図書館本2024/04/22
ゆうちゃん
1
サウナ初心者を卒業した人も十分楽しめる内容。著者の熱量と想いのこもった文と表現は、さすがフィンランドに拠点をおきサウナに魅せられた人ならでは。なぜ、今サウナなのか?サウナが文化になるとはどういうことなのか?どんな熱い人が日本のサウナ業界を引っ張っているのか?綺麗な写真もたくさんあって、読んでも見てととのいそうだ。2022/04/10
yukari
1
日本の昨今のサウナ事情をかなり詳しく分析している良書。かなり広範囲にサウナに関わる場所や人に取材していてすごい。心に残るサウナ体験は、そこに関わる人たちによって作られていたのだなと改めて思う。こんなに面白く的確に日本のサウナの状況を分析している本は今のところ他にないのでは?面白かった!2021/12/31
カンパネルラ
0
この本1冊で日本サウナ史から、フィンランド日本の違い、サウナに関わる人の息づかいまで丹念に研究されてる本です。 2022/03/01