内容説明
ゴルフ場を走るカートをヒントに生まれ、今や地域の「足」、観光用モビリティ、また「まちの顔」として全国で導入が進む「グリスロ」。会話がはずむ、笑顔が生まれるコミュニケーションツールとして地域を変え始めている。各地の事例から導入・運営のための知識まで、小さな「低速公共交通」が持つ力と可能性を伝える1冊。
目次
写真でわかる!グリーンスローモビリティ
第1部 グリーンスローモビリティとは何か(3つの顔を持つグリーンスローモビリティ;グリーンスローモビリティ前史;誕生!グリーンスローモビリティ!!)
第2部 快走!グリーンスローモビリティ―走って、笑って、愛されて(使い方は地域の数だけ!;Q&Aでわかるグリーンスローモビリティ)
第3部 グリーンスローモビリティが拓く新時代(グリーンスローモビリティの時代)
著者等紹介
三重野真代[ミエノマヨ]
東京大学公共政策大学院交通・観光政策研究ユニット特任准教授。大分県出身。京都大学経済学部卒業。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)都市政策学修士。2003年国土交通省に入省し、公共交通、観光、地域政策担当を経て、2014年京都市産業観光局観光MICE推進室MICE戦略推進担当部長、2017年国土交通省総合政策局環境政策課課長補佐、2019年復興庁企画官を歴任。2021年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YUJIRO
5
20km/h未満の速度で走行する低速EVの導入事例を紹介する。外の空気に触れられる点に注目して、観光に持ちる事例、狭い道でも通行できることから、離島に用いる事例、車内で会話が生まれやすいことから、地域交流に用いる事例。池袋でも導入されている。2021/08/24
Go Extreme
2
グリーンスローモビリティとは何か: 3 つの顔を持つグリーンスローモビリティ グリーンスローモビリティ前史 すべては輪島から始まった グリスロ 「WA-MO(ワーモ)」の誕生と可能性 地域が一体となって開発したグリスロ(低速電動バス) グリスロの普及に向けて─エコモ財団の取組み─ 誕生! グリーンスローモビリティ!! 快走!グリーンスローモビリティ~走って、笑って、愛されて~: 使い方は地域の数だけ! Q & A でわかるグリーンスローモビリティ グリーンスローモビリティが拓く新時代2021/12/29
茶屋博紀
0
遅いことにも価値を見出す。2021/09/25
はちこう
0
グリーンスローモビリティにはバス型とゴルフカートの2つの車体がある。用途や環境で使い分ける。最高速度20キロの電気自動車で窓やエアコンがないが複数の乗客を輸送できる。こんなスペックなので一般的なモビリティと比べると遊園地のゲームカートみたいで街中を乗車していると恥ずかしく感じそうだが導入自治体の関係者や利用者は全く逆の感想を持ち、一度乗車するとやみつきになると話されていて、心からスローモビリティーを受け入れている。窓がなく気持ちがいい、同乗者との会話が楽しいとか幸せそうに話されているのが印象的だった。2021/08/12